2018年度のフィールド科学卒論を公開発表しました(平成31年1月29日、庄原市ふれあいセンターコパリホール)。
平成31年1月29日午後に備北バイオの里づくり協議会主催による備北バイオフォーラムの中でフィールド科学卒論の公開発表を行いました(庄原市ふれあいセンター )。今年は付近の田畑や屋根に多少の雪が残ってましたが道路の問題もなくよく晴れた中での公開発表となりました。今年も地域の熱い想いの方々が80名程度集まってくださり、質問意見も活発に出ました。また、休憩時間におけるポスター発表も盛況でした。県立広島大学の他、庄原実業高校2題、県立農業技術大学校1題の口頭発表や試食会としてのアユみそ,県大コラボ商品としてのクッキーやエゴマ茶,庄原実業高校のジビエハンバーグの食味評価などもあり盛況でした。
フィールド科学卒論発表に先立って、当大学の小林謙介准教授から「木材資源の活用における二酸化炭素排出量などの環境負荷削減」と題したご講演を受けました。参加した学生や一般の皆さんにもわかりやすくライフサイクルアセスメントについて解説を受けました。多くの質問があったことから、関心の高い分野であり、今後も続けて情報提供いただきたい内容であったと思います。
卒論発表で県大4年生は「庄原市田総川の陸封アユを用いたアユ味噌の商品化」、「中山間地域における起業支援制度ー地域の問題を解決する社会的起業家の育成について」、「安芸高田市産食肉資源を活用した加工食品開発」、「ムカデシバマット苗定植による雑草抑制方法の開発」の4題を口頭で紹介しました。「三次市産桑葉茶の成分分析と機能性評価」も発表予定でしたがインフルエンザにより残念ながら欠席となりました。賞賛のコメントやご意見を多くいただき盛況でした。この後農業技術大学校から「シュンギクと小ギクの連続栽培」についての研究発表もあり、所得もあがりそうな面白い内容で期待できそうです。なお、司会進行は当フィールド科学教育研究センター長が勤めております。
3年生は3名が「備北地域における企業の農業参入の可能性」、「庄原市に適したワイン用のブドウ品種の選抜」、「庄原市峰田町におけるシャクヤクの生産促進と地域活性化」についてポスターで中間発表しました。地域の皆さん、学生や高校生の皆さんが熱心に聞き入ってました。
地域内のコラボ商品としての試作品や販売されているむらさきの夢クッキー、エゴマ茶など加工食品をいただきながらの歓談休憩。庄原実業高校によるジビエハンバーグは特に好評でした。この後、庄原実業高校から「ウルシの栽培」や「ジビエで地域おこし」の発表があり、大学や地域との連携も伝わってくる内容でよかったと思います。県大の庄原地域連携センター長兼備北バイオ協議会副会長の入船先生から「田舎には何もないと思うかも知れないが課題は山ほどある。その解決の先には夢がある」と総括の言葉をいただき、閉会しました。当県大附属フィールド科学教育研究センターも地域に関わる研究支援について、引き続き協力実践していきますのでご支援をよろしくお願いいたします。