2017年度のフィールド科学卒論を公開発表しました(平成30年1月30日、庄原市ふれあいセンターコパリホール)。
平成30年1月30日午後に備北バイオの里づくり協議会主催による備北バイオフォーラムの中で公開発表を行いました(庄原市ふれあいセンター )。連日の積雪低温が続く中、地域の熱い想いの方々が80名程度集まってくださいました。県立広島大学だけでなく、庄原実業高校、県立農業技術大学校の口頭発表やポスター発表、試食会などもあり、盛況でした。
フィールド科学卒論発表に先立って、当大学の山本幸弘准教授から「油を食べて健康に」と題したご講演を受けました。参加した高校生、大学校生、大学生や一般の皆さんにもわかりやすく油の科学について解説を受けました。今後、備北地域でも使ってみたい技術として発展が期待されるような内容であったと思います。
卒論発表で県大4年生は「庄原市特産広島菜漬の賞味期限の延長」、「明治時代に導入されたサツマイモを利用した地域振興」の2題を口頭で紹介しました。この後農業技術大学校からも「ブドウの雪室貯蔵」についての研究発表もありました。なお、司会進行は当フィールド科学教育研究センター長が毎年請け負っております。
口頭発表では各発表者に対し、公共機関、教員、JA、地域おこし協力隊、農家さんなど場内から貴重なご意見や激励のコメントを多数いただきました。ありがとうございました。
3年生は5名が「地域住民の起業家精神の形成要因とその指標化」「備北地域の花および果実由来の酵母の分離」またその「酵母の特性評価」、「安芸高田市産食肉資源を活用した加工食品の開発」、「ムカデシバを用いた畦畔法面の雑草抑制手法の開発」についてポスターで中間発表しました。地域のいろいろな方々、学生や高校生の皆さんが熱心に聞き入ってました。あたたかいエゴマ茶と手作り特産加工品をいただきながら楽しく会話しました。
大学や高校で試作や販売されている加工食品をいただきながらの歓談休憩。この後、庄原実業高校から「庄実おこめんの新製品提案」や「超音波画像診断を用いた肉質評価」の発表があり、大学や地域との連携が伝わってくる内容でよかったと思います。また、県大ファーマーズハンズのクラブ活動についての紹介ポスターの掲示もありました。県大の庄原地域連携センター長兼協議会副会長の入船先生から総括の言葉をいただき、閉会しました。県大附属フィールド科学教育研究センターも地域に関わる研究支援への強い想いを受け止めて、協力実践していきますので引き続きご支援をよろしくお願いいたします。