<研究室紹介> 水質衛生学(橋本)研究室 ~水環境と飲み水の安全を守る~
水道水などの飲み水の安全性を確保することは、皆さんが生活して行く上でとても重要なことです。でも、“飲み水の安全性”って意識したことありますか?
水道水、ペットボトル飲料など、安全な飲み水が簡単に手に入る生活、実はこれはとても恵まれています。SDGsの6番目の課題として「水と衛生」が挙げられているように、多くの国では安全な水の確保と排水処理、衛生的なトイレの整備はとても重要な課題です。また、わが国でも、恵まれた環境を維持するため、日夜の努力や新しい研究がなされています。
橋本研究室では、安全な飲料水の確保、特に水を介して感染を広げる“水系感染症(主に下痢症)”の病原微生物を制御、評価することを目標とし、対象となるウイルス、原虫、細菌などの微生物の検出法(培養や遺伝子検出、新しいゲノム解析技術)やその消毒法(塩素、過酢酸、紫外線)、感染症リスク評価などをテーマに研究を行っています。また、飲み水の安全性は、単に水道水や飲料水などの最終製品について考えるだけでなく、その原料となる河川水、湖沼水、地下水やその流域環境、汚染源となる下水、排水などについて考える必要があります。したがって、これらの水環境全体を対象として研究を行っています。