小林准教授が日本LCA学会の学会賞(第9回奨励賞)を受賞
環境科学科の小林謙介准教授が、日本LCA学会から第9回奨励賞を受賞しました。本賞は、LCAを中心とするライフサイクル的思考の分野において独創的な研究による論文?著書等を発表した者のうち、40歳以下の者を対象として選考が行われたものです。
受賞タイトルは、「LCAの建築分野への適用とインベントリデータベースにかかわる研究」です。
受賞理由は、次の通りです。
建築分野にLCA を適用し、建築関連の省エネルギー、資源循環など様々な環境負荷削減に資する研究を行ってきた。建築物の解体?廃棄物処理に着目した効率的な資源循環と、森林や建築を横断的にとらえた持続可能で低環境負荷な木材の活用策を提案した。また、建築物に関する活用実態分析、評価精度分析、データベース開発と、これらを活用した建築物?建築材料の環境負荷削減策の提案に発展させた。これらの成果は、建築物のLCA指針などを通じて建築業界で活用されている、さらに建築分野に留まらない活動として、インベントリデータベースIDEA の研究?開発に深く携わり、データ品質、統計からのデータ作成方法、海外データの推計手法を担当、IDEA の海外展開を支えた。以上のように、受賞者は、建築分野を横断的な観点で研究、業績を蓄積している点が優れており、さらに建築分野に限らない分野に活躍を広げている。今後のさらなる業績が期待されることから、日本LCA学会奨励賞にふさわしいものである。
これに伴い、3月7日の総会で授賞式が、3月9日のLCA学会研究発表会の中で記念講演が行われました。
環境科学科