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本学生命環境学部教員青柳准教授(環境科学科)が,第67回ネットワークポリマー講演討論会(平成29年10月25-27日,近畿大学東大阪キャンパス,東大阪市)において,第41回(2017年)合成樹脂工業協会 学術賞を受賞しました。
受賞タイトルは「天然リグニンならびにリグノセルロース複合体に対する化学修飾による化学構造ならびに物性制御に関する研究」。
合成樹脂工業協会(http://www.networkpolymer.jp/)は1953年(昭和28年)に設立された熱硬化性樹脂やネットワークポリマーを中心とした合成樹脂の開発研究にかかわる学術的な化学工業団体であり,毎年学術研究会としてネットワークポリマー講演討論会を開催し学術誌としてネットワークポリマー誌を定期発行しています。
植物を構成する高分子組成「リグノセルロース」は結晶性セルロースを含む炭水化物の高次構造に,天然の三次元ネットワーク高分子である天然リグニンが分子レベルで絡まって構成されています。これらの高分子の化学構造に着目し,化学修飾を通じて様々な機能を持つ誘導体を合成し化学構造を評価して新しい素材開発を行ってきました。本学会での発表や本学会の論文誌への投稿などが評価されました。
歴史のある学術団体から栄誉ある本賞を受賞したことは大変光栄です。
これからも研究室学生とともに,植物が作り出す機能性高分子「天然リグニン」や炭水化物,複合体としてのリグノセルロースにかかわる研究を庄原キャンパスで進めていきます。これらの研究を通じ「循環型炭素資源(植物資源)」と化学工業との接点をこれからも探していきたいと考えています。
環境科学科HP(http://www.pu-hiroshima.ac.jp/soshiki/environmental/)
生命環境学部HP(http://www.pu-hiroshima.ac.jp/site/life/)
生命環境学部 青柳研究室HP(http://www.pu-hiroshima.ac.jp/~aoyagi/)