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今日,9月23日に3年生を対象に地域臨床実習セミナーを実施しました。地域臨床実習セミナーとは,3年生が地域の施設で2週間実習を行った経験から,学んだことや感じたことを振り返るための時間になります。今年は,午前中にオンラインでそれぞれの経験を発表し,午後からはプレイバックシアター(即興劇)を用いて経験を共有するという構成でした。
午前中は,7グループに分かれてのオンライン発表会でした。3年生は,それぞれ実習における自分の経験をプレゼンテーションソフトで作成したスライドにまとめ発表しました。
学生は,臨床だからこそ味わえるたくさんの経験を積め,目の前のクライエントや指導者から多くの学びを得たようでした。このような時期でしたが,多くの臨床実習地の指導者の皆さま,実際に学生と受け入れていただきましたクライエントの皆さまに厚く御礼申し上げます。
(地域臨床実習セミナーのオンライン発表の風景です)
午後からは,対面授業の形式でセミナーが行われました。前期は,すべてオンライン,オンディマンドで授業が行われたため,久しぶりの大学への登校となりました。久しぶりに顔を合わせたクラスメートの姿にそこかしこで笑顔がはじけていました。本当に久しぶりなので(昨年末以来あってない人もいる!?くらいです),この夏の間にイメージが変わった人を認識するのに3秒ほど必要なくらいでした!!(笑)
県立広島大学では,後期からオンライン,オンディマンドと対面授業を使い分けるハイブリット方式で授業が行われます。今回のセミナーの午後は,学生の体験をプレイバックシアターという即興劇を用いたアクションメソッドによる身体感覚を通して共有します。これは,対面じゃないとできないことです。そのため,場所は広い体育館で行い,入室時には検温,手指のアルコール消毒,マスク着用(フェースシールド配布)でソーシャルディタンスを確保した席の配置といった具合に,感染防止のための防御策を綿密に行う中で対面授業が実施されました。
県立広島大学の臨床実習セミナーでは,プレイバックシアターという即興劇を用いた振り返りを行っています。学生の経験を聴き,そのストーリーを実際に目の前で再現することで,本人はもちろんほかの参加者にも多くの気付きがもたらされるものと思います。(プレイバックシアターを用いた実習の振り返りの詳細はこちら⇒/site/health/ot-zissyuseminar2019-2.html)
今回も,発達支援施設や認知症デイサービス,訪問リハビリテーションにおけるケースを共有しました。それぞれ,その場面を再現し,そこにあるストーリーを繰り広げられる演技を通して視覚的に聴覚的にそして皮膚感覚的に感じられ共有できたのではないかと思います。クラスメートの経験を体感しながら共有することで,自分の学びとして取り入れやすいのかなと思っています。
(プレイバックシアターの一場面)
3年生にとって,今回の地域臨床実習は,とても大きな経験になったことでしょう。学生のコメントでもありましたが,「コロナ禍になって,切れそうになった心を,もう一度つなぎとめてくれるそんな経験になった」貴重な機会だったのだと思います。このような機会を与えてくださいました,実習地の指導者はじめ関係者の皆さま,学生に実習の機会を与えてくださいましたクライエントの皆さま,本当にありがとうございました。この経験が,今後の学修や将来の素晴らしい臨床につながることを期待しています。