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海外留学体験談 【短期海外研修】
シェフィールド大学英語教育センター夏期英語プログラム(イギリス)
参加学生氏名 | 松本 莉穂 |
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所属 | 人間文化学部 国際文化学科 |
参加年次 | 3年次 |
期間 | 2013年8月9日~9月8日(約4週間) |
私はこの夏、シェフィールド大学英語教育センター夏期英語プログラムに参加しました。これまでずっと海外留学をしたいと思っていましたが、ホームシックや環境の変化に適応できるかといった不安、また金銭的な問題もあり、なかなか留学に踏み切ることができずにいました。しかし、いきなり長期の留学や自分で調べて手配するのは大変なので、このプログラムへの参加が海外留学への初めの第一歩になるのではないかと思い、参加を決心しました。また,英語圏で生きた英語に触れることで自分の英語力(特に会話力)を高めること、そして言語も文化も違う場所での生活を通して視野を広げることを目標に、このプログラムに臨みました。
研修参加前は、大学受験の際に使っていた単語本や文法書を少し見直しましたが、これはあまり意味がなかったように思います。ELTCでの授業は、午前中がリーディング?ライティング?リスニング?スピーキングを学ぶ授業で、午後からはイギリス史を学ぶオプショナルクラスや、ほかの留学生たちと一緒にゲーム?スポーツなどをするイブニングアクティビティだったのですが、どの授業も少人数で円卓に座り、とてもラフな感じで、会話が多く飛び交う授業でした。会話が中心となるため、一生懸命勉強してきた単語や文法もパッと思いだして口に出せなければまったく意味がなく、最初の一週間は何を言っているのか聴き取るので精一杯で思うように返事ができず、そんな自分にもどかしさを感じていました。しかし、最初は聴き取るのに必死で返事もろくにできなかった私も、毎日英語だけの授業を受けていると少しずつ耳が慣れてきて、何を言っているのか頭で考え込まなくても瞬時に理解できるようになりました。そうするとすぐに返事ができるようになり、スムーズに会話のキャッチボールができるようになることで、だんだんと授業が楽しくなっていきました。
寮生活では、文化や衛生面の違いから「えっ!?」と衝撃を受けるようなことも多々ありましたが、改めて異文化理解の難しさを知ることができました。しかし、難しいことばかりではなく、同じ部屋の中国人の女の子たちが中華料理の手料理を振る舞ってくれたり、お礼に日本の化粧を教えてあげたりと、楽しく異文化交流をすることもできました。
最後の週の自由旅行では、右も左も分からない土地で、さらに日本語も通じないという状況の中、現地の人に道や時間を聞いたりすることで自分の英語力を確かめたり、異文化コミュニケーションを図ることができました。そして、イギリスの観光名所をまわり多くのものを見て、聴いて、感じることができ、世界観が広がったように思います。
たった一ヶ月という短い期間でしたが、私の人生の中で一番濃い夏休みだったように思います。当初の目標も達成でき、意義のある研修だったと胸を張って言えます。帰国後は、TOEICを受験して自分の英語力が少しは向上したか確認したり、イギリスで仲良くなった外国人留学生たちとSNSを通じて連絡を取り、今も異文化交流を続けています。今回の研修をきっかけに、次は滞在国や期間を変えて、また海外留学したいと思います。そして、この研修で学んだことを、次の海外留学にはもちろん、英語の資格の取得や就職活動、また外国の人と交流する機会があれば積極的に生かしていきたいと思います。