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【環境科学科】 廃棄物海面処分場で埋立廃棄物のサンプリングを行いました
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2018年9月27日更新
9月25日(火曜日)に,環境科学科の西村教授,崎田准教授および学生2名が,広島県環境保全公社出島海面処分場(広島市南区出島4-1-4)において,埋立廃棄物および余水のサンプリングを行いました。出島海面処分場は平成26年6月に開業し,産業廃棄物,一般廃棄物をそれぞれ受け入れています。埋立容量は約264万立方メートルで,広島県内で稼働中の2か所の海面処分場のうちの1つです。
出島海面処分場(広島県環境保全公社HPより)
投入台船(廃棄物を海中へ投入する船)からの風景
海面処分場は外海から隔離されており,周辺環境へ影響が生じないよう十分な管理がなされています。しかし,海面埋立処分された廃棄物は海水中に没してしまうことから,汚濁成分の洗い出しや安定化に時間を要し,その結果,処分場の廃止(維持管理が必要なくなること)まで長期を要する傾向にあります。廃棄物含有成分が海面埋立後,どのように変化していくかを把握することによって,埋立廃棄物の安定化の程度をより詳細に評価でき,廃止までの期間を短縮できる可能性があります。海面埋立廃棄物の性状変化を追跡調査した例はほとんどないため,研究グループでは,出島海面処分場の開業時から公社様の協力を得て,継続して調査を行っています。今回は,海面埋立処分された廃棄物を対象としてサンプリングを行い,それらの含有成分?溶出特性等を評価することによって,埋立後,約4年が経過した段階での廃棄物の性状変化を把握することにしています。
なお,本研究は,平成30年度一般財団法人広島県環境保全公社提案型調査研究助成事業「海面埋立後の廃棄物の性状変化を考慮した埋立層環境の評価」によって実施しています。
環境科学科3年の上宮君,吉田君がサンプリングしました。
サンプリング終了後,広島県環境保全公社の岡本様より,施設の説明をしていただきました。
環境科学科
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