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コミュニケーション障害学科長メッセージ
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2019年4月1日更新
話すこと?食べることの“楽しみ”を支える
コミュニケーション障害学科長 城本 修
本学科は,言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist: ST)という医療?福祉?教育分野で活躍している専門家を養成する国公立大学唯一の学科です。さらに言語聴覚士を養成する学科としては,全国で唯一の「コミュニケーション障害学科」と呼ばれている学科でもあります。言語聴覚士を養成するほとんどの学科は,通常「言語聴覚療法学科」とか「言語聴覚学科」と呼ばれることのほうが多く,本学科のように「コミュニケーション障害学科」という呼び名に違和感を持たれる方もおられることと思います。
実は,本学科の命名の際,学科の全教員が「言葉や聴こえの障害(いわゆる言語障害や聴覚障害)」のリハビリテーションだけでなく,もっと広く人々の日常生活の基盤となる「コミュニケーション」活動全般に視点を置いた支援をする言語聴覚士を育てたいという理想のもとに新しく「コミュニケーション障害学科」と命名したという経緯があります。常に対象児?者に共感的理解を示し,対象児?者と周囲の人との日々の「コミュニケーション」活動に合った支援を考えることは決して容易なことではありません。しかし,本学科の学生たちはこの理想を胸に勉学に日々励んでいます。 学科教員も「コミュニケーション」という大きな枠組みで支援を考えられるような言語聴覚士を養成すべく,学生たちを指導しています。 1995年に3年制短期大学として開学してから,すでに600名を超える卒業生が全国の医療?福祉機関、大学等で「コミュニケーション」の専門家である言語聴覚士として活躍しています。