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講義では,正田さんが音楽留学に行った際に感じたという「自己表現することの大切さ」についてのお話や,楽団員の仕事である譜読みについて,演奏会の楽しみ方等さまざまなテーマでお話をしてくださいました。譜読みについては,楽譜の解釈もそれぞれあり,自分がどう演奏したいかといった思いはあるが,まずは譜面通り演奏することが大事で,譜面通りに演奏することで作曲者の意図をつかめるとお話しされていました。「同じ曲でも解釈がさまざまあり,楽譜を通してたくさんの人と出会う感覚がある」という言葉がとても印象的でした。講義の合間には,ヴァイオリンの生演奏で曲の聴き比べを行い,正田さんの好きな演奏方法と楽譜通りの演奏の2通りの演奏を楽しむことができました。同じ曲でも弾き方で印象がガラッと変わり,クラシックの奥深さを感じられました。また,クラシックの演奏会は敷居が高いと感じる方は多いと思うが,個人が素朴に感じるまま聴けば良いということや,作曲家をリサーチすれば曲ができた背景等が分かり,演奏会をもっと楽しむことができるなど,演奏会の楽しみ方についても教えていただきました。講義終了後にはお試し演奏の時間もあり,学生がヴァイオリンに触れる機会も設けていただきました。学生は,緊張しながらも楽器演奏を楽しんでいました。
当日は,多くの学生?教職員が講義を受講しました。ふだんはクラシック音楽に触れる機会はなかなかありませんが,こうして楽団の方のお話を聞き,生演奏を聴くことで,より音楽に興味を持つことができたのではないかと思います。今後も,地域連携センターでは文化?芸術に触れる機会を提供していきたいと考えています。
お知らせ:県立広島大学では,県内の多くの文化施設のキャンパスメンバーズ制度に加入しています。本学の学生?教職員は学生証?職員証を提示することで,特典を受けることができます。対象施設や特典などの詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://www.pu-hiroshima.ac.jp/soshiki/renkei/post-18.html
講義の様子 ヴァイオリン演奏の様子