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独特の香り成分をもつユズは,高知県や徳島県が主産地ですが、広島県安芸高田市川根地区も県内有数の産地となっています。ジュースやポン酢、バターケーキ、ピールなどに加工され、地域の特産品となっています。この川根地区には樹齢400年以上とされるユズの古木もあり地域のシンボルにもなっています。入船浩平教授は、この古木が現在の栽培品種とどのような違いをもっているかを学生とともに調査してきました。
さらに、同教授は、広島県立総合技術研究所食品工業技術センターと共同でユズの加工の過程で出るこれまで廃棄されていた果皮からユズ特有の香りを維持した新たな食品開発に取り組んでいます。加工の工程で加熱をしたり、濃縮をしたりすることでどんな香り成分がどのように変化しているか、ユズらしさがどのように保たれるかを、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)を使って分析しています。
安芸高田市川根の樹齢400年を越えるユズ古木
ガスクロマトグラフィー質量分析装置(GS/MS)