本文
7月15日月曜日の大学院特別講義は岡山大学?赤木剛士准教授による「植物の性決定遺伝子について」でした。修士1年や博士後期課程1年の大学院生が主な対象ですが、学部の「基礎植物生理学」(福永教授担当)、「生物学I」(入船教授担当)の振替講義として、教員も含め200人以上が聴講しました。
植物の雌雄性については古くから知られ、多くの生物学者の関心でありました。赤木先生らにより2014年にカキ、2018年にキウイフルーツで性決定の遺伝子が同定されました。非モデル植物であるこれら植物でいかにして遺伝子が同定されたのか、それぞれどのようなメカニズムで雌雄が決定するのか、農学や進化生物学にまたがるお話をきかせていただきました。学部の1年生や2年生には、やや難しかったかもしれませんが、大学の導入科目の先にはどのような最先端の研究があるのか感じ取ってもらえたかと思います。 この日は、もうお一方、大阪大学の近藤滋先生も講義をされました。改めて報告いたします。
庄原キャンパスはやや不便な場所にありますが、今回のように一流研究者に来ていただき、最先端の研究の話をしていただいております。
?Akagi, T. et al. Science 346, 646-650 (2014).
?Akagi, T. et al. Plant Cell 28, 2905-2915 (2016).