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生命科学科野下教授?田井教授の論文が国際誌 Journal of Natural Medicines に掲載されました。
以下、論文情報と要旨です。
Noshita T, Miura K, Ikeda K, Ouchi H, Matsumoto T, Tai A
Journal of Natural Medicines 2018 (Online: 18 January 2018)
要旨:
I型アレルギーは肥満細胞から炎症の原因となる物質が脱顆粒反応によって放出されることが原因になっています。この脱顆粒反応を抑制する物質はアレルギーの薬に応用できる可能性を持っています。私たちは自然界に広く存在しているフラボノイドに着目し、その化学構造と脱顆粒反応を抑制する性質の関連性(構造活性相関)を詳細に調べました。その結果、(1)フラボノイドのA環に糖が結合すると活性が失われること、(2)B環の水酸基が増えると活性が増強されること、(3)C環に二重結合が導入されると活性が顕著に増強されることを新たに見出しました。
本研究は松本助教(環境科学科)との共同研究です。