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生命科学科の奥研究室では,植物病の発生の仕組みや,予防?治療について研究しています。アブラナ科植物根こぶ病の病原菌( Plasmodiophora brassicae )は,ハクサイやキャベツなど,アブラナ科植物の根に寄生し,大きな‘こぶ’を作ります(写真左)。‘こぶ’が形成された根の内部は,1グラム当たり10億個もの胞子で満たされます(写真右)。このため根の機能は失われ,病気に罹った植物は凋(しお)れて,いちじるしい生育不良に陥ります。根から畑の土に放出された胞子は3μm程の大きさですが,土の中で10年近く生き残り,伝染源であり続けます。この病気を何とか防ぐことが出来ないか,重要な研究テーマになっています。