イチョウ並木に花
キャンパス駐車場沿道のイチョウ(Ginkgo biloba)に花が咲いています。雌雄異株でそれぞれに雌花(写真上)、雄花(写真下)がつきます。風媒花で花弁はありません。
イチョウは”生きた化石”といわれ、仲間はジュラ紀に繁栄しましたが、その後現生種を除いて絶滅しています。起源が古いこともあってかわった特徴もあります。雌花の胚珠に花粉が到達すると、花粉室内で発芽して2個の精子となり、その1個が卵細胞と受精して種子に発達します。平瀬作五郎(1896) 博士によって発見されたものです。
また、近年の研究ではイチョウの葉に脳疾患に効くとされるフラボノール配糖体が見つかっており薬用植物としても有名になっています。
中国語名の「公孫樹」は、種子をまいても実が稔るには孫の代までかかるということから。
キャンパスで最も大きなイチョウ(雄株)は前身の広島県立大学が開学した時に(平成元年)に、そのまた前身の県立農業短大(東広島市)から移植したもので、雷にうたれ主幹を失いずんぐりとした樹形となっていま