アオダモの花
キャンパスの大講義室の裏手の斜面にアオダモが花をつけています(写真上)。別称は、コバノトネリコ。モクセイ科の落葉樹です。この樹は、材が堅くまた粘りがあって天秤棒や建材や家具に使われたり、野球のバットやスキー板などにも使われています。
枝を水に浸すと水が青色の蛍光を発することからその名がついたといわれています。実際に、枝を切り水道水につけてみます。実験用の紫外線ランプで見てみると見事に鮮やかな青い蛍光を発します(写真中:右は水道水、左がアオダモ)。この蛍光を発する物質は、クマリンの誘導体です。
細長い花弁をもつ小さな花が集まって咲いて、遠目には綿毛のようなやわらかな感じがします(写真下)。樹形も美しくシンボルツリーとして近縁のシマトネリコとともによく用いられます。雌雄異株で写真の個体は雄木です。