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吉本 大輝さん(2021年度入学)からのメッセージ

印刷用ページを表示する 2024年5月10日更新

大学案内

吉本 大輝

五日市高校卒業

中石ゼミ所属

マレーシア留学で日本語教育に関心

 私が国際文化と日本語教育に関心をもったきっかけは,高校2年の時にマレーシアに短期留学(語学研修)に行ったことです。マレーシアではさまざまな国や地域から来ていた学生と交流する機会があり,日本語やアニメをはじめとする日本文化に関心をもつ外国人が多いことを知りました。その経験により国際文化や日本語教育に関心をもつようになり,自宅から比較的近い場所に大学が立地することに加えて,それらを専門的に学ぶことができる県立広島大学への進学を考えるようになりました。そして,高校3年の時に高校の先生の後押しもあって県立広島大学地域創生学部地域文化コースの推薦入試を受験し,合格することができました。

日本語教育からコミュニケーションへ

 県立広島大学に入学してから約1年半は,コロナ禍のためにオンライン授業ばかりで,サークル活動もできなかったため,友達もなかなかできませんでした。2年次の夏休み明けから,ようやく対面授業が始まり,進学前から関心のあった国際文化や日本語教育に関する専門科目も履修が始まりました。

 3年になると,日本語教育をテーマとする中石ゼミに入って日本語教育に関する発表と討議を行ったり,日本語教育実習という授業で実際に外国人に日本語を教える体験をしたりしました。ゼミでの発表と討議では日本語教育が必要とされる社会的背景を深く学び,考えることができました。また日本語教育実習では,自分たちが何を教えたいかだけでなく,むしろ,学習者である外国人が何を学びたいかを重視することが大切だと実感することができました。

 一方で,3年になってから,企業説明会やインターンシップにも積極的に参加しました。そこでユニークな企業が多いことと同時に,就職活動でも社会人として仕事をするようになった時でも,他者とのコミュニケーションが重要であることを痛感しました。この経験も踏まえ,3年後期からは,日本人と外国人のコミュニケーションの違いについて,アイスブレイキングに着目した研究を進めています。

県大で学んだことは他者理解と他者支援

 2年後期からは対面授業に出席するだけでなく,ボランティア活動にも積極的に挑戦しました。私が参加したのは,県立広島大学の留学生をサポートする「バディ制度」と,海外にルーツをもつ子供たちの教育支援を行う「ほのぼの文庫」です。これらの活動を通じて,外国人留学生や海外にルーツをもつ子供たち,それらを支える人びとなど,多くの人と知り合い,交流を深めることができました。

 国際文化や日本語教育に関する学習と実践,そして外国人サポートに関わるボランティア活動。これらはいずれも他者(の置かれた状況)を理解し,他者を支援するための方策を探り,実践することだったように思います。こうした学生時代の学びと経験を活かし,卒業後は人びとの困りごとの解決に貢献できるような商品を開発したり,サービスを提供したりする仕事に就きたいと考えています。

 高校生の皆さん,国際文化や日本語教育に関する様々な視点やアプローチを学ぶことができ,学内外で様々な活動を経験できる地域文化コースで,あなた自身の関心と可能性を拡げてみませんか。