本文
一色 沙菜
比治山女子高校卒業
タインズゼミ所属
私は大学4年の今,英語教員免許を取得するため,教育実習と教員採用試験の準備に取り組んでいます。私が英語教員になりたいと思ったきっかけは中学時代の英語の先生の出会いにあります。その先生は海外在住経験があって海外の文化?社会事情にも詳しく,そして何より授業が楽しく,私を英語の虜(とりこ)にさせてくれました。その先生の授業はゲームや英語劇なども交えたとてもアクティブなもので,私も,その先生のように,子供たちに英語を好きにさせる,英語を使いたいと思わせるような英語教師になりたいと思うようになりました。
英語はもちろん国際文化を幅広く学べる大学を探したところ,県立広島大学地域創生学部地域文化コースは英米文化をはじめさまざまな文化を学べて,しかも英語教員免許を取得できることを知り,小論文対策にみっちり取り組んだ上で同コースの推薦入試を受験しました。英語教師になることだけを考えれば,教育系学部に進学する選択肢もあったと思いますが,文化を幅広く学べることが志望校決定の最大の理由となりました。
入学直後から2年前期までのオンライン授業期間(アクティブな授業が好きな私にはちょっと苦痛だったかも…)が終わり,2年後期からは英語や国際文化に関する専門科目の授業を対面で受けることができるようになりました。それらの授業の中では,映画や劇,小説などを題材に海外文化を学ぶ「英国社会文化論」や「米国社会文化論」などの授業が印象に残っています。
そして3年生になると,英語漬けになりたい!英語で卒業論文を書きたい!と考え,英語ネイティブのジェシカ?タインズ先生のゼミに迷いなく飛び込みました。タインズ先生のゼミでは毎回,英語文献を読んだ上で,その要約と感想を発表し,文献の内容や表現についてゼミ生とタインズ先生でディスカッションを行います。もちろん発表も討議も英語です! 90分間,英語だけで専門的な内容を発表し,討議するのは結構大変で,毎回ヘトヘトになりますが,1年間それを続けてきて,英語力もコミュニケーション力も,そしてタインズ先生のご専門である文化論やジェンダー論に関する知識も身についてきたなと実感しています。
4年生になってからは,卒業研究の準備にも取り掛かっています。私はアメリカ映画を題材にフェミニズムとヒロイズムについて考察したいと考えています。そしてもちろん,英語で卒業論文を書くつもりです。私にとっては大きな挑戦ですが,自分の好きなことだから,最後までやり遂げたいと考えています。
これから教育実習に行き,卒業後は,中学時代に出会った先生のように,子供たちを英語好きにし,また英語でなくても自分がこれだと思ったことにひたむきに取り組ませるような中学校教員になりたいと思っています。そのためには,英語力をもっと高める必要があると思いますし,海外を含めていろいろな社会や文化を知り,自分自身の視野を広げることも必要だと考えています。
中学生や高校生の皆さんには,自分の好きなことにひたむきに取り組み続けてほしいと思います。そうすれば,希望する進路も近づいてくるはずですから。