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佐々木 涼香
広島国泰寺高校卒業
小川ゼミ所属
高校時代の私は,言葉にはそれなりの興味を持っていましたが,本当にやりたいことがなかなかみつかりませんでした。そうした中で,教育ネットワーク中国主催の高大連携公開講座にエントリーして,県立広島大学地域文化コースの小川先生(日本語?日本文化論)と栗原先生(英語?米国文化論)の模擬講義を受講したところ,どちらも私がイメージしていた堅苦しいものとはちがう楽しい講義で,県立広島大学地域文化コースで言語を学ぼうと思うようになりました。また県立広島大学は翌年度に人間文化学部?経営情報学部から地域創生学部へと再編されると聞いて,新設される学部で新しいことに挑戦したいと考えたことも県立広島大学を選んだ理由です。
推薦入試で合格して晴れて入学した県立広島大学でしたが,欧洲杯外围盘口_欧洲杯滚球平台-投注|官网感染拡大のために1?2年次はほとんどすべての授業がオンラインとなってしまいました。その中で,もともと関心をもっていた言語関係の授業は,私にとってとても興味深いものでした。その1つが小川先生担当の「日本語文化論」であり,そこで日本語?日本文化の面白さを再認識し,3年次からは小川先生のゼミに入りました。
小川ゼミでは,8名の学生がそれぞれの関心に基づいて研究テーマを設定し,関連論文を紹介しあったり,それをもとに討議を行ったりしており,4年次にはそれらを踏まえて各自の卒業研究に取り組んでいます。私は自分の出身地とその隣接地区の言葉(生活語)の違いに注目し,住民へのアンケート調査などを通じて,それぞれの特徴や違いが生じる背景などを明らかにしようとしています。これらの学びを通じて,私は「言葉は人と人をつなぐツールだ!」と考えるようになりました。言葉は相手との関係性を良くするし,悪くもしてしまいます。相手の考えや立場,状況などを踏まえながら,適切に使う(使い分ける)ことが大切だと思います。
私はまた,教員免許の取得を見すえ,1年次から教職関係の科目も履修していました。私は日本語だけでなく英語にも興味があったので,国語と英語の2科目の教員免許を取得しようと考え,教職教養科目に加え,国語教育と英語教育の専門科目を履修しました。そのため履修科目数が増えて,授業出席や課題提出,期末試験勉強などが大変でしたが,何とか乗り切ることができました。4年生の5月には母校の中学校に教育実習に行き,生徒たちと関わることの楽しさと難しさも体験しましたが,教育実習を通じて教員になりたいというオモイはいっそう強くなりました。
そして,4年生の夏に受けた広島市の教員採用試験で見事合格! 2024年度からは広島市立中学校で国語科教員として働く予定です。国語と英語の2科目を学んだからわかること,地域文化コースで幅広い分野の授業を履修したからわかること,外国にルーツをもつ子どもたちに日本語を教えるボランティア活動を経験したからわかることを活かして,中学生たちに「言葉は人と人をつなぐツール!」「だからこそ言葉使いを大切に!」と伝えていきたいです。