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【作業療法学科?作業療法学コース】総合臨床実習2期目セミナーを実施しました

8月31日と9月1日の2日間,総合臨床実習2期目セミナーを実施しました。

 

作業療法士の養成課程で重要な臨床実習

 

県立広島大学作業療法学科?作業療法学コースでは,1年生から4年生までの各学年に臨床実習を配置しています。

 

臨床実習は,実際の臨床の現場に出て学ぶ貴重な機会です。特に4年生の総合臨床実習は,これまでの学修の集大成として9週間の実習を2回実施しています。

 

1期目の記事でもご紹介しましたが,実習セミナーは,実習施設で臨床を通じて得られた経験からの学びを学生自身が振り返り,他の学生と語り合い共有することで深めていくことを目指すため,県立広島大学ではそれぞれの期に2日間ずつのセミナーを実施しています。

 

実習セミナー1日目 事例報告会

実習セミナー1日目は,事例報告(経験報告)会を実施しました。

 

事例報告(経験報告)では,実習中に経験した経験を客観的に振り返りまとめることで,頭での(認知的な)理解を目指します。学生は,実習地での経験をA3,1枚のレジュメにまとめ,その内容に基づき発表スライドを作成して発表します。1期目は,発表時間7分でしたが,学生からの要望で12分に拡大しました。みんないろいろな経験をして,伝えたいことが盛りだくさんです!!

 

大切な質疑応答

その後,5~7分間の質疑応答では,それぞれの学生が自分たちの経験を踏まえた質疑応答により,事例への理解や臨床思考過程を深めていました。1期目に続き,学生たちにとっては,貴重な経験になったことと思います。1期目を経験した学生たちだからこその議論の深まりを感じました!!


西田コース長の挨拶風景 久野科目担当代表の挨拶

 

発表風景① 発表風景②

セミナー2日目 プレイバックシアターの手法を用いた振り返り

1日目の事例報告(経験報告)会に引き続き,2日目の総合臨床実習セミナーが行われました。1日目の事例報告会が実習経験を頭で(客観的に)振り返るのに対して,今回は学生が実習で体験したことによる感情や情緒など主観的体験がテーマになっています。客観と主観を組み合わせた実習セミナーは本学の特色で,より深い学びにつなげ,また自分たちの経験に誇りを持ってもらいたいと考えています。

 

2日目のテーマ:心,気持ちに注目して話し合うこと

アクションメソッド(身体表現や演技,即興劇)を用いた振り返りを行いました。そのハイライトはプレイバックシアターを用いた実習体験の振り返りです。学生の経験したストーリーを他の学生が演じ,それに他の学生が奏でる音楽が乗っかります。

 

学生の体験は深いところでつながり,それぞれのストーリーが織りなす綾は参加者の感性をくすぐり様々なことが学び取れます。その後,グループに分かれて2期目の実習へと向かう自分たちへのメッセージをアクションメソッドを用いて演じ,動画収録しました。疲れた時,落ち込んだ時,不安になった時などに,元気をくれる活力剤,自分を見失いそうな時のアンカーになってくれることでしょう。

 

フレイバックシアターの説明風景 プレイバックシアターの演技風景

 

そして最後に,画用紙に自分の名前を書き,それをクラス全員で回して全員がそれぞれ,その人についてのコメントを書き込みました。自分がクラスメイトからどんな風にみられているのか?自分が思う自分と,他者から見た他者としての自分。納得のコメントや意外な視点,ちょっと不満な想いも???。改めて,自分を捉えなおす機会になったことでしょう。セミナー終了後も画用紙のコメントを見ながら話がはずんでいる姿が印象的でした。


皆でコメントを書いています。
このように素晴らしい経験となったのも,臨床実習指導者を始め実習地の作業療法士や他職種そして関係者の皆さん,学生の実習を支えてくださったご家族や関係の皆さん,何より学生の実習を受け入れてくださったクラインエントとそのご家族のおかげだと感謝しているところです。実習を終えて,意見を交わし合う学生が頼もしく誇らしく思えています。ありがとうございました。