本文
昨日の1日目の事例報告(経験報告)会に引き続き,2日目の総合臨床実習セミナーが行われました。1日目の事例報告会が実習経験を頭で(客観的に)振り返るのに対して,今回は学生が実習で体験したことによる感情や情緒など主観的体験がテーマになっています。
●2日目のテーマ:心,気持ちに注目して話し合うこと
午前 アクションメソッドを用いた実習経験の表現
午前中は,アクションメソッド(身体表現や演技,即興劇)を用いた振り返りを行いました。そのハイライトはプレイバックシアターを用いた実習体験の振り返りです。学生の経験したストーリーを他の学生が演じ,それに他の学生が奏でる音楽が乗っかります。
学生の体験は深いところでつながり,それぞれのストーリーが織りなす綾は参加者の感性をくすぐり様々なことが学び取れます。その後,グループに分かれて2期目の実習へと向かう自分たちへのメッセージをアクションメソッドを用いて演じ,動画収録しました。疲れた時,落ち込んだ時,不安になった時などに,元気をくれる活力剤,自分を見失いそうな時のアンカーになってくれることでしょう。
午後 4年生と3年生による対話
午後は,4年生と3年生との実習情報交換会でした。これから,8月に評価臨床実習,来年に総合臨床実習へと出ていく3年生に,4年生が自分たちの経験を伝えました。8つのグループに分かれて情報交換をし,グループを入れ替えて4回対話を繰り返しました。3年生にとっては,これから経験する実習のイメージができ,準備する上でのヒントになったことでしょう。また,4年生にとっては,3年生に語ることで自分たちの経験の振り返りになり,頭の整理につながったことと思います。そしてそれは,2期目の実習に向けても大切な準備の機会になったことでしょう。4年生が,実習時の資料を持ってきて3年生に説明していた姿が印象的でした。
県立広島大学作業療法学コースでは,直接現場に出て学ぶ臨床実習を大変貴重な教育の機会として重視しています。そして,その経験をより深い教育効果につなげるための独創的な工夫を行っています。詳細は,オープンキャンパスや大学説明会で!お待ちしています!!