平野ゼミは、9月18日から20日の3日間にかけて、長崎市内にて「学外実習型専門演習」に取り組みました。
1日目は、2日目に控えた施設見学実習の事前学習と卒業論文制作の進捗報告を市内の貸会議室で行いました。事前学習では、造船業と長崎との関わりについて、三菱重工の沿革を踏まえながら知識共有を行いました。また、卒業論文の進捗報告では、学生同士(3?4年)で修正すべき点などを議論し、卒業論文のブラッシュアップを図りました。
2日目は、長崎造船所史料館にて1857年(安政4年)の長崎鎔鉄所建設から現在に至るまでの歴史に関する展示物を見学しました。約900点にも及ぶ展示物の中でも、国産初の陸用蒸気タービンは、その後の日本の工業発展を支える根源といっても過言ではなく、当時の人々の近代化に向けた情熱と当時最新鋭であった欧米の技術を取り入れる吸収性の高さに心揺さぶられました。
3日目は、現在も遺る長崎の地域文化に触れました。具体的には、ソウルフードであるちゃんぽんを実食し、出島、グラバー園を訪れ、異国情緒あふれる街並みに幕末の偉人たちの生活を想像することができました。
以上の実習を通じて、造船業により日本の近代化を支えた偉人たちの功績や長崎で暮らす人々の生活に触れることができました。そこでは、異国文化や技術に対し受け入れていく日本人の柔軟さを感じ取ることができました。そしてこれは、グローバル化が進む現代においても、多文化共生という点において必要とされるべき能力であると理解を深めることができました。
(文責:中川裕貴?平野実)
長崎造船所史料館前にて
史料館内見学中
四海樓にてちゃんぽんの実食