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公開講座「即戦力となる人工知能人材育成のためのプログラミング講座~基礎編~」を開講しました

実施の概要

日時:平成30年5月12日?19日?26日,6月2日 土曜日 午後1時~4時 (全4回)

場所:県立広島大学 広島キャンパス

実施状況の詳細

 人工知能(AI)やIoTは我々の社会に第4次産業革命をもたらせており,様々な分野で国際競争が激化しています。しかしながら,AI分野の専門人材は広島県内に限らず国内では大幅に不足しています。そこで,県立広島大学ではトップレベルの深層学習技術を研究開発した実績(平成27-29年度経産省戦略的基盤技術高度化支援事業や平成28-29年度総務省戦略的情報通信研究開発推進事業)をもとに,社会人技術者を対象に,AI技術を活用した新たな事業?産業を創出する人材育成講座を4回(5月12日?19日?26日6月2日 3時間, 12時間)に亘り実施しました。

 本講座においては,機械学習,深層学習を数理モデルから学び,昨今のAIブームの理由を学びました。また,Anacondaを各自のノートPCにインストールし,多機能WebエディタJupyterを用いて,Pythonの基礎とその演習を行いました。また,Pythonで書かれた高水準の深層学習ライブラリであるKerasの基礎を学び,深層学習の演習を行いました。

 市村教授

 TA

市村教授による講義

AI演習の様子(TA

 公開講座は,本学高度人工知能プロジェクト研究センター長 市村 匠 教授と広島市立大学大学院情報科学研究科 田村 慶一 准教授が講師を担当し,延べ56人の方が講座に参加しました。演習時の疑問に応えるために,ティーチングアシスタント2名の学生(経営情報学科学生 勝田祥平君,金岡亮佑君)と日本学術振興会特別研究員(DC2)の鎌田真君がサポートしました。

 初めてPythonを学ぶ方もいらっしゃいましたが,TA等の支援もあり,講義や演習で学んだことを次の週までに復習し,不明な点があれば,開始前に質問をするなど,皆さん熱心に取り組まれました。その結果,参加者全員が,深層学習(CNN)を実装し,文字認識や画像認識のシステムを構築できるようになりました。

 県立広島大学地域連携センターでは,公開講座を動画で保存し,資料や動画をクラウドで閲覧できるシステムを独自に開発しており,本講座でも受講者はこのシステムを使用して自修することができました。また,終了後のアンケートでは,79%の方が最先端AI技術を学べる大学院の講義科目の開設を望んでおり,地域で高度AI技術を学びたいというニーズがあることが分かりました。県立広島大学地域連携センターでは,このようなニーズに応えるため,社会人に向けた学びの機会となる講習を実施していきます。