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前回の第8回から今回の第10回までは,企業財務についての講義です。
第10回は,株式会社廣島昇榮の松野行雄社長による,「コーポレート?ファイナンスの新潮流」についての講義でした。
ファイナンスの基本は,古今東西を問わず,的確なリスク分析に基づくファイナンス額,期間,金利並びに担保の決定です。従来は,貸し手主導の担保,特に人的担保及び不動産担保に偏重しがちであった我が国の事業金融は,借り手及び貸し手のグローバル化の進展により,事業リスクに焦点を当てファイナンスの可否?条件を決定する傾向が強まっています。本講義では,事業で生み出す将来のCash Flowをより重視した,当事者双方が納得のゆくProject Financeを紹介されました。
講師 | 紹介 |
講義風景1 | 講義風景2 |
講義風景3 | 講義風景4 |
今回の第11回と次回の第12回は,人的資源管理?組織戦略についての講義です。
第11回は,広島市立大学の王英燕准教授による「モチベーションを高めるために」についての講義です。
本講義では,動機づけの内容理論と過程理論の発展等最新の理論的流れに加えて,組織と個人の視点によるモチベーション向上策を紹介すると同時に,受講生個人の状況に合わせて有効となるモチベーション向上策を能動的に考えていきました。具体的には,モチベーションの内容,変化,向上策,インセンティブ制度の設計等について議論しました。
講師 | 講義風景1 |
講義風景2 | 講義風景3 |
6日目受講後のアンケートの中から,受講者の声を紹介します。
第10回について,「とても聞きやすくて面白く,実体験に基づいた内容で勉強になった。」,「今までファイナンスに興味を向けることが少なかったが,関心を向ける良い機会となった。」,「金融関係の用語を勉強する機会を得たことは非常に有意義だった。」といった,普段耳にしていても理解していなかった金融知識を,講師のわかりやすい説明と経験談とともに得られたことへ満足する声が多く聞かれました。
第11回について,「理論を丁寧に説明され,わかりやすかった。」,「自分自身の日々のモチベーションとともに,社内の部下のモチベーションを上げていきたい。」,「働く仲間を思い浮かべながら講義を聞くことができた。」といった,受講生が講義内容を自身の職場に活かそうという意欲的な意見が多く寄せられました。
次回は,12月7日(土)の様子を紹介する予定です。