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【開講レポート】平成25年度「大学連携特別講座」(企業経営とイノベーション)5日目!

印刷用ページを表示する 2013年11月18日更新

講座5日日(11月15日:第8回)の様子を紹介します!

 今回の第8回から第9回までは,企業財務についての講義です。企業財務(コーポレート?ファイナンス)は,企業の資金調達と資金運用に関わる意思決定を取り扱います。

 第8回は,2コマを利用して県立広島大学の五百竹宏明准教授と,広島修道大学の菅原智教授が共同で担当します。
 初めに企業内における資金の流れを理解するためにビジネスゲームを行うことで,経営意思決定?行動の結果が財務数値にどのように写し出されるかを具体的に体験します。ビジネスゲーム終了後には,ゲームの振り返りを通じて会計?ファイナンスに関する基礎的知識を習得します。そしてビジネスゲームで得た知識などをもとに,コーポレート?ファイナンスの新潮流について学ぶことが目的です。

講師 講師 

講師
県立広島大学 准教授 五百竹 宏明

講師
広島修道大学 教授 菅原 智

  まずは,受講生にチームに分かれもらい,体験学習ゲーム「貿易ゲーム」を実施しながら,企業財務の役割,意思決定への利用方法について学びます。「貿易ゲーム」は本来,各国の不平等,国際優位などを体験的に学ぶための教材として開発された教材ですが,今回はこれを企業財務の学習に応用します。

 講義 講義

講義風景1
はじめにゲームについて説明があります

講義風景2
暴力以外は何をやってもいいそうです

 講義 講義

講義風景3
前方には世界銀行とマーケットがスタンバイしています

講義風景4
マーケットで買ってもらえる製品の規格と価格

 受講生が国ごとのチームに分かれてゲームがはじまります。国によって人数に差があり,各国に渡されている封筒の中身も異なります。チームの人数(労働力),紙(資源),文房具(生産設備)という与えられた材料から,国ごとにどのように稼いでいくかを考えなければなりません。

 今回の講義はグループワークが主なので,受講生の様子をメインに紹介したいと思います!

 チーム チーム

ゲーム風景1
UAEチームは圧倒的に材料が足りていないようです

ゲーム風景2
中国チームは人数が多いのが特徴です

 チーム チーム

ゲーム風景3
イタリアチームは比較的バランス良く揃っているようです

ゲーム風景4
シンガポールチームは文房具は揃っていますが…

 チーム チーム

ゲーム風景5
オーストラリアチームは作戦会議を盛んに行っています

ゲーム風景6
日本チームは中国となにやら交渉しているようです

 グループチーム

ゲーム風景7 時間が経つにつれて各国の移動も増えていきます

ゲーム風景8 マーケットに製品を持ち込む国も出てきました

 他国の状況を把握するために全員が席を離れて情報収集する国もあれば,与えられた材料で生産に励む国,早速他国と交渉をはじめる国もありました。

 ゲームチーム

ゲーム風景9
国連役の講師からアナウンスがあれば
各国は対応しなければなりません

ゲーム風景10
 
嬉しいサプライズもあれば悪いニュースもあり
国ごとに一喜一憂していました

  受講生がゲームに慣れてきた頃,講師から様々なアナウンスがあり,各国は対応を迫られます。金利や製品の価格の変動に加え,一時的に活動出来なくなる国や何に使用できるのか不明な新たなアイテムを得る国,他国が持っていない情報を得る国など状況も様々でした。

 ゲーム終了後には,どのように資金が動いたか,そして財務数値はどうなったかをチームごとにまとめてもらいます。ゲームの内容をもとに企業財務に関する解説があるため,受講生は経営に必要となる企業財務の実践的な知識を習得することができます。    

 講義講義

ゲーム後の報告1
結果発表に入る前に,各国が反省等を報告します

ゲーム後の報告2 他チームの発表に聞き入る受講生

 講評講義

ゲーム後の解説1 結果発表で最も稼いだ国はオーストラリアでした

ゲーム後の解説2
 
生産性の高い国はどこだったでしょうか

 講義講義

ゲーム後の解説3「ちなみに,欠陥品の数は?」

ゲーム後の解説4
 
最後まで受講生は熱心に聞き入っていました

受講者の声

 5日目受講後のアンケートの中から,受講者の声を紹介します。

 「現役の頃にこの講義?ゲームを体験していたら,また少し違った今があったかもしれない。」,「『貿易ゲームでは「協力すればするほど儲かる』。これは,実際の国との関係でも言えることが勉強になった。」,「考えれば考えるほど富は増えるとおっしゃたのが印象的でした。」といった,貿易ゲームから多くを学んだという受講生が目立ちました。

 次回は,11月23日(土)の様子を紹介する予定です。


大学連携特別講座(企業とイノベーション)