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所属:大学教育実践センター 職位:准教授 学位:博士(心理学)
研究室:県立広島大学広島キャンパス
E-mail:ymatsutaka@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/matsu-y
LGBTQ+という言葉を知っていますか。性の多様性に関する適切な知識と理解を拡げていくことに関心があり、研究や臨床実践を行っています。若者の心理とセクシュアルヘルスとの関係についても研究しています。
性の多様性に関する適切な理解と対応の促進、HIV/AIDS予防啓発、学生相談
性(セクシュアリティ)は生涯を通じて人間であることの中心的側面であり、大変重要です。
様々な自治体における同性パートナーシップ制度の導入、大学等教育機関での性の多様性に関する対応ガイドラインの策定など、性の多様性に関する社会的な理解は年々高まっているようにみえます。一方、LGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニング/クィア)の人々の生きづらさが解消されたかというと、残念ながらそうともいえません。当事者のメンタルヘルスは良くない傾向にあることを明らかにした研究結果が後を絶たないのが現状です。背景には、いまだ私たちのなかに差別?偏見が残っている影響があると考えられます。
そこで私は、多様な性に関する適切な理解と対応を促進し、差別?偏見を低減していくためにどのような介入が有効であるのかについて研究しています。特に私の研究では、教育領域、産業保健領域の心理職や教師、保健師等の対人援助職を主たる対象としています。なお、LGBTQ+の人々に対する態度については、「頭で理解している」部分、いわゆる意識的態度だけでなく、より感情的で潜在的な態度も含め、双方の変化を見ていくことが重要と考えます。その潜在的な態度測定方法に関する研究も行っています。
「多様な性に関する理解」とは、性についてのことだけにとどまらず、一人一人がより自分らしさを発揮し、また、個性を尊重しあえる社会を目指すための1つのきっかけです。私は本学での学生相談の活動を通じて、あなたらしい学生生活を応援します。
性の多様性に関する理解の問題は、人権の問題です。様々なジェンダー、ジェンダーアイデンティティ、性的指向をもつ人々がより生きやすくなるための啓発活動や多職種との連携を行っています。
また、若者のセクシュアルヘルス支援に関する実践と研究も行っています。夜の繁華街に出入りする若者を対象に性行動や性感染症の知識に関する実態調査を行い、その結果に基づいて、現状に即した啓発活動を開発、効果評価を行っています。
臨床心理士?公認心理師
性の多様性、SOGI (Sexual Orientation & Gender Identity)、カウンセラー教育、学生相談、HIV/エイズカウンセリング、セクシュアルヘルス