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所属:保健福祉学部 保健福祉学科看護学コース 職位:教授 学位:修士(看護学)
研究室:県立広島大学三原キャンパス3412号室
E-mail:yamanaka@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/read0186552
動物介在活動はそれほど長い歴史があるわけではありません。しかし,高齢者に体験してもらうとよい効果があることが経験的に分かっています。認知症予防の視点を含む効果を科学的に明らかにする研究をしています。
高齢者に対する動物介在活動の身体的効果に関する研究,「選択」する時の前頭葉血流の変動,認知症予防と脳血流に関する研究,犬を使った動物介在活動の心理的効果に関する研究
日本におけるアニマルセラピーは,「社団法人日本動物病院福祉協会」がコンパニオン?アニマル?パートナーシップ?プログラムをスタートさせた1986年から普及し始めました。私は2012年から,動物介在活動(AAA:Animal Assisted Activity)の効果を評価する研究に取り組んでいます。
AAAは,ボランティアによる動物とのふれあいを主な目的としたものをいい,治療の要素を含む動物介在療法(AAT:animal Assisted Therapy)とは異なりますが,どちらも心理的な効果などがあることは分かってきています。AAAやAATに関する研究は始まったばかりで,十分明らかになっていない効果もあります。高齢者施設でAAAを実施しながら,さまざまなデータを収集し,短期的?長期的な効果や安全性などを検証しています。
これまでに,自律神経や不安,脳の血流に対する効果を測定してきました。いずれにおいても効果があることが示唆されていて,中でも,認知症高齢者に対しては,適度な緊張感や集中力につながる可能性が見えてきました。しかし,対象者が少なくまだ十分な結果とはいえません。
動物の癒やしの効果を使い,身体やこころの機能を維持することを目指し研究をおこなっています。卒業研究においても,学生と一緒にアニマルセラピーの一つである「動物介在活動(AAA:Animal Assisted Activity)」を高齢者に対して実施しています。卒業研究の範囲ではできることは限られますが,毎年少しずつ視点を変えて研究し,希望する学生は学会での発表も経験しています。
卒業生の就職先は医療機関がほとんどです。入院患者中の高齢者の割合は高くなってきているので,大学で学んだ高齢者の理解が役立っていると思います。
私の研究については,夢ナビの紹介ページがありますので,そちらもご覧ください。
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看護師,保健師
高齢者,動物介在活動,アニマルセラピー,脳血流,認知症予防