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所属:地域創生学部 地域創生学科 地域産業コース 職位:教授,地域産業コース長,経営情報学科長 学位:博士(理学)
研究室:県立広島大学 広島キャンパス 1680室
E-mail:ttetsuji@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/read0071361
研究室Web:/p/ttetsuji/
時間や位置情報を活用したデータ分析に関わる統計理論の開発をしています。基礎研究で開発したデータ分析法は、実学データへ応用することで、新しい事実の発見や、これまで考えられていた仮説の検証等の場面で活用しています。応用事例の一つとして、広島原爆被爆者の健康被害リスク評価では、被爆者の被爆時所在地を位置情報として扱い、基礎研究で開発した空間データに対する生存時間解析法を適用することで、広島原爆被爆者における被爆による健康被害に関するリスク地図の作成し、リスクの円形非対称性を報告しました。
経時データ解析, 空間データ解析, 曝露データ解析, 森林データ解析, 原爆被爆リスク評価, ネットワーク分析
データ解析法は多岐にわたるが、データのもつ情報の損失を最小限にしつつ効率の良い解析を行うためには、解析対象のデータの特性に応じて、適切な解析法を選択することが不可欠です。データ分析に基盤となる統計理論の開発に関する基礎研究のみならず、基礎研究の成果を活用して、実学データへの応用研究も積極的に行なっています。データの特性に応じて、適切な解析法を選び適用することが重要です。例えば、同じ対象に対して異なる時間や条件で繰り返し測定したデータは経時データと呼ばれています。経時データは、測定時点(条件)が近ければ測定値も似た値をとる特性があります。また、測定時点の情報を活用することで、時間とともに変化する変数間の関係が解析可能となります。また、観測された位置情報も付与されたデータは空間データと呼ばれています。近年、GPSの発展に伴い、空間データは身近なもとのなりました。位置情報を有効活用することで、位置によって変化する変数間の関係が解析可能となります。
私たちの身の回りには様々なデータがあります。身長や体重などを測定して得られる数値データ、アンケート調査などで収集される質的データ、アンケートの自由記述やSNSなどで収集されるテキストデータなど、多種多様です。私の研究室では、様々なデータの特性を正しく把握し、その特性に応じたデータ分析の方法について研究しています。
データ分析のための統計理論の開発に関する基礎研究と、実データへの応用研究に取り組んでいます。データ分析にはオープンソースの統計ソフト「R」を主に利用して、測定データ、アンケート調査データなど、様々なデータに対するデータハンドリングから統計分析までをハンズオンで行うセミナー実施や、学内外で統計相談もしています。
順序カテゴリーデータに対する解析手法、解析システム及び解析プログラム 安東正貴, 斎藤彰, 大瀧慈, 佐藤健一, 冨田哲治, 大谷敬子 特開2006-024063
統計科学,応用統計学,空間疫学,原爆被爆,リスク地図