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鈴木 康之(すずき やすゆき)

研究者紹介

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所属:地域創生学部 地域創生学科 地域文化コース 職位:教授,地域連携センター長,広島地域連携センター長 学位:博士(文学)

研究室:県立広島大学広島キャンパス1912室

E-mail:suzuki-y@(@の後にドメイン画像を付けて送信ください)

研究内容:https://researchmap.jp/suzuki-y

研究室Web:http://www.mars.dti.ne.jp/~suzuki-y/

研究に関する自己PR

瀬戸内海に面した中世港湾集落として知られる草戸千軒町遺跡(広島県福山市)の発掘調査と出土資料の分析?研究を進め、その成果を公開する広島県立歴史博物館の開設?運営に携わってきました。中世の人々の生活文化を、物質資料から解明する研究を進めています。

研究テーマ

中世考古学、物質文化論、博物館学、中世集落における消費活動、港湾をめぐる物資の流通

研究の特徴?内容

日本中世史の研究は、これまで文字に記された文書や記録を手がかりとして進められてきましたが、近年各地で実施された中世遺跡の発掘調査事例の増加を背景に、出土資料から当時の社会や文化を復元しようとする研究が活発になっています。出土資料、つまり物質資料の分析により、文字資料のみでは解明できなかったことや、異なる視点からの復元が可能になっています。

とくに関心をもっているのは、集落において人々がどのような物資をどのように消費していたのか、またそれらはどこで生産され、どのようにして集落にもたらされていたのかといった、消費財の生産?流通?消費をめぐる課題です。また、人々が身のまわりの生活用具にどのような意味を与えて使用していたのかという、「モノ」の象徴性に関する研究にも関心をもっています。

受験を検討している方々へ

私たちが暮らす地域社会は、あたりまえのものとしてそこに存在するのではなく、さまざまな歴史的な経緯のなかから形成されてきた結果です。そして、よりよい地域社会を創造するためには、私たちの活動の基盤である地域社会がどのようにして成り立ってきたのかを正しく理解しなければなりません。

しかし、地域社会の形成過程を解明する作業はけっして容易なものではなく、時間の流れをかいくぐって伝えられてきた断片的な歴史資料を丹念に分析し、つなぎ合わせていくことによって、初めてその姿が明らかになってくるものです。

私が専門とする考古学は、地下に埋もれた遺跡から出土した「モノ」資料を通して、会ったこともない過去の人々の活動を復元していく学問領域です。文学作品や古文書などとは異なり、遺跡からの出土品は何も語ってくれません。呼びかけても黙ったままです。そんな資料に何とかして過去を語らせたい、そんな情熱に共感できるみなさんを求めています。

連携協力を検討している方々へ

博物館?資料館?図書館?公民館などで、中世瀬戸内における港町の姿や、物流の実態、あるいは出土資料から人々の生活や道具の変遷がどのように復元できるのかといったお話を提供しています。

また、学校教育で博物館を利用し、歴史学の最新の研究成果を教材として活用していくための方法を、小?中?高等学校教員のみなさんとともに検討してきました。

地域の文化財保護行政を担う県内自治体の教育委員会と連携し、地域の文化財をよりよい状態で次の世代の人々へと保存?継承していく方法を検討しています。

論文リスト

    著書

      キーワード

      中世遺跡、港湾集落、港町、生産、流通、消費、木材加工技術、博物館


      所属別一覧