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所属:保健福祉学部 保健福祉学科 作業療法学コース 職位:助教 学位:修士(保健福祉学)
研究室:県立広島大学三原キャンパス3406号室
E-mail:sakamoto@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/sakamotochiaki
障害の有無や年齢や文化に捉われず,誰もが暮らしやすい,地域共生社会を目指して,様々な視点から作業療法の知識や技術を生かした研究を行っています。
●認知症のある人とその家族らへの効果的な退院支援の検討
●認知症のある人の活動の質評価法の開発及び臨床応用
●地域在住高齢者の活動と参加に焦点を当てた介護予防教室の実践
●三原市の放課後等デイサービスを利用した経験のある子どもを養育する保護者のニーズ調査
●認知症のある人とその家族らへの効果的な退院支援の検討
認知症のある人が住み慣れた地域でその人らしく暮らし続けるためには,どんなサポートが必要なのでしょうか。認知症のある人は何らかの理由で地域での生活が難しくなると入院することがあります。一度入院すると,ご本人の要因のみならず様々な環境要因が自宅への退院を妨げます。これらを解決し,再び自宅で自分らしい生活を取り戻すために,ご本人,ご家族,それらに関連する支援者らと連携?協働するプログラムを開発中です。
●認知症のある人の活動の質評価法の開発及び臨床応用
認知症になると,自分の想いに気づいたりそれを言語化するのが難しくなることがあります。認知症のある人の活動が本人にとってどんな感じなのか,観察から評価する活動の質評価法(A-QOA:Assessment of quality of activities)の開発に携わっています。A-QOAの普及により,より多くの認知症のある人やその支援者らの役に立てるよう,臨床現場で活用できるよう研究しています。
●地域在住高齢者の活動と参加に焦点を当てた介護予防教室の実践
行政及び地域と協力し,自分らしく活き活きとした生活が送れる介護予防教室の検討をしています。本教室は,やりたいことが上手くできるようになったり,生活満足度や生きがいが向上する成果を示しています。
●三原市の放課後等デイサービスを利用した経験のある子どもを養育する保護者のニーズ調査
発達に特性をお持ちのお子さんの各ライフステージにおける支援の中で,就労や居場所というのが現在課題となっています。当事者らの想いをもとに新たな資源の構築や検討をする必要があると考え,生の声を調査しました。その成果を行政や福祉組織の皆さんと連携し,だれもが暮らしやすい街づくりを検討しています。
例年,県立広島大学保健福祉学部作業療法学コースは,就職率は100%です。全国の多様な領域から求人が届いており,当コース学生の就職を希望してくださっています。就職領域は幅広く,身体領域(脳血管障害や整形外科疾患など),精神領域(統合失調症やうつ病など),発達領域(自閉スペクトラム症など),老人保健施設やデイケア,NPO法人や一般企業など多岐に渡ります。また就職のみならず,留学や大学院への進学を選択する学生もおり,自身のキャリア形成の希望に応じて進路を選択できます。
当コース所属教員は作業療法士のみならず,脳外科及び精神科などの医師も所属しており,複数教員により手厚い学生指導を実施しています。各教員の専門領域の関する研究に携わる機会もあり,卒業研究で学生自身が興味関心のあるテーマについて研究する際にはサポートします。また所属クラスに限らず,コースや学年をまたいだ交流の機会があり,非常に仲が良く充実した学生生活を送っている学生が多いです。
4年次に受験する作業療法士国家試験合格に向けたサポートも工夫しています。過去5年間の本コース国家試験合格率は96.1%で,全国平均88.6%を大きく上回っています。
作業療法学コースの最新情報は,/site/occupationaltherapyc/をチェックしてください。
上記研究テーマについて連携協力ご検討の皆様はご連絡をいただけますと幸いです。