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所属:県立広島大学保健福祉学部作業療法学コース 職位:教授,作業療法学科長,作業療法学コース長
学位:博士(保健学)
研究室:県立広島大学三原キャンパス3420号室
E-mail:s-nisida@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/8816paipai
認知症のある人が希望をもって自分らしく暮らせる地域共生社会の実現に向けて,作業療法の専門性を生かして予防から治療まで幅広い領域で臨床研究を行っています。
?軽度認知障害者への活動を用いた認知症予防プログラムの開発
?認知症者の行動心理症状を軽減する訪問プログラムの開発
?認知症者の参加と尊厳を高める家族教育プログラムの開発
?認知症者の活動の質を評価するツール(A-QOA)の開発
?高齢者の骨折術後のせん妄予防プログラムの開発
主に,認知症のある人の趣味活動や日常活動に従事する能力を高める介入法と,家族の認知症のある人を介護する技能を高める教育法を開発する研究を行っています。また,行政や医療機関と協働して認知症カフェなどの地域資源を開発する研究を行い,認知症のある人が様々な人と繋がりながら,自分の能力を生かして自分らしく暮らせる地域社会の構築を推進しています。更には,広島県作業療法士会と協働して,軽度認知障害のある人の家事活動を通した認知症予防の研究や,他大学の研究者と協働して,認知症のある人の活動の質を評価するツールの開発を進めています。
認知症のある人と家族を対象とした自宅での訪問作業療法の開発研究を行っています。これは,認知症のある人の興味や関心ある活動を特定し,その援助方法を家族に指導する短期プログラムで,興奮やうつなどの行動心理症状および介護負担感の軽減に効果があることを立証してきました。また,認知症のある人を介護する家族に対して,日常活動への参加や尊厳を高めるための家族教育プログラムの開発を行っています。
大学院では,認知症領域に限らず,脳血管障害のある人やその家族を対象とした作業療法や介護に関する研究を指導しています。
そのため,ゼミ生の多くは,精神科病院,老人保健施設やリハビリテーション病院に就職しています。近年は卒業して2~3年臨床で経験を積んだあと,大学院に入学して働きながら,研究活動に取り組む卒業生が増えています。興味のある方は「西田ゼミ」のウェブページをご覧ください。
地域?社会と連携して進めたい内容は以下の通りです。
▶︎認知症のある人の社会参加,仕事の機会創出
▶︎企業と協働した認知症のある人の就労支援
▶︎認知症カフェの開設と運営の支援
▶︎若年認知症の方の地域支援ネットワーク構築
▶︎病院や施設と協働した認知症の人と家族に対するケアや作業療法に関する研修と研究
▶︎介護負担の軽減ための福祉機器の活用研究
これまでの連携事例?実績は以下の通りです。
▶︎中国四国厚生局,みずほ情報総研との若年性認知症ピアサポート研究(老健事業)
▶︎三原市の認知症予防事業への参画
▶︎精神科病院での作業療法の効果検証
▶︎京都大学との「活動の質評価ツール」の共同開発(https://www.a-qoa.com/aqoapro)
▶︎東京都医学総合研究所の認知症国家戦略の国際動向に関する研究協力(老健事業)
▶︎研究や社会貢献活動などの詳しい情報は,下記URLの「Researchmap」をご覧ください。
作業療法士,認知症専門作業療法士,認知症ケア上級専門士,介護支援専門員
認知症,作業療法,wellbeing,行動心理症状,家族