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所属:保健福祉学部保健福祉学科コミュニケーション障害学コース 職位:教授 学位:博士(言語学)
研究室:県立広島大学三原キャンパス(直接のご来訪はご遠慮ください)
E-mail:ozawa@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/read0186571
言語聴覚士が支援対象としている「コミュニケーション障害」は,言語,聴覚など,ことばに関連する機能の不全が原因で起こります.そのなかで,発音(構音)の問題は,子どもから大人まで高頻度にみられるものの一つです.私は,この発音に困難のある人への専門的支援についての学生教育,研究,臨床活動をおこなっています.
構音障害のある人の日常コミュニケーションの実行状況を把握と支援技法の開発
現在は特に,脳血管障害,神経変性疾患を原因とする構音障害(dysarthria)のある人の日常コミュニケーションの実行状況を把握する方法の開発(「日常コミュニケーション遂行度測定(CPM)」)と,それに基づく支援方法の充実に取り組んでいます.
子どもが,魚のことを「タカナ」「チャカナ」と発音しているのを聞いたことがあると思います.このようなサ行音あるいはカ行音,ラ行音など特定の発音が難しい状態は成長過程で必ずみられるものです.子どもによっては,正確な発音が未獲得の状態が続くことがありますが,その場合には言語聴覚士が練習のお手伝いをすることができます.発音の困難は,口蓋裂,舌がんなどの手術をした人や,脳梗塞などで,舌に麻痺等が残った人にも起こることがあります.こうした発音に困難がある人に対しても,私たち言語聴覚士は,原因を調査し,発音自体の改善に向けた練習方法を考えたり,コミュニケーション障害を軽減するための助言をしています.私は,将来,言語聴覚士を志す学生さんに対して,授業,附属診療センターでの学内実習,卒業研究指導を通して,この発音に困難がある人への支援技術の修得指導をしています.また,言語聴覚療法サービスの向上を目標に,検査?支援方法の研究を進めています.
1 構音障害のある人(機能性,器質性,神経?筋原性)や,ご家族,関係者の方には,大学附属診療センターにて直接,相談をお受けし,必要に応じて構音練習,リハビリテーションを提供しています.
2 医療?福祉?教育施設関係者の皆様と,利用者の方々の発音の問題を中心としたコミュニケーション面の課題の支援に向けて,連携させて頂きたいと思います.
<連携実績>言語障害通級学級担当者研修,医療?福祉施設専門職への助言,看護研究支援,検査?訓練装置開発に関する共同研究.
言語聴覚士免許
言語聴覚療法,リハビリテーション,機能性構音障害,器質性構音障害,dysarthria