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所属:地域創生学部 地域創生学科地域産業コース 職位:教授,情報マネジメント専攻長 学位:博士(工学)
研究室:県立広島大学広島キャンパス1617号室
E-mail:orimoto@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/read0142540
実環境下において,対象とする音の周りには雑音が存在しています.対象物の状態を精度よく推定するためには,雑音除去の技術は欠かせません.雑音除去とは,雑音が混入した観測音から対象音を抽出することを意味していて,言い換えると,結果(観測音)から原因(対象音)を探る逆確率の考えとなります.ベイズ定理は逆確率に整合しており,すでに多くの分野で利用されています.ベイズ定理を利用し,観測音から効果的な情報を効率よく利用した状態を推定する方法を考えています.
気導音と骨導音を利用した雑音除去,機械の異常診断,音環境システムの評価,ベイズ推定
道路交通騒音や音声,機械等から発生する音?振動などを情報源とし,発生源の状態推定を行う研究をしています.本研究では,直交展開型ベイズ定理を活用し多くの課題研究に取り組んでいます.直交展開型ベイズ定理とは,有効な情報を効率よく取得し,観測音との相関関係を推定式に導入したものです.例えば,我々の声は気導音と骨導音を発生させています.気導音は外部の雑音に埋もれて聞こえにくくなりますが,骨導音は雑音にあまり影響を受けません.しかし,骨導音はこもった音なためそのままでは聞き取りにくい問題があります.そこで,気導音と骨導音を利用して,雑音除去をする方法を直交展開型ベイズ定理を利用して提案しました.つまり,音が発生すると音と振動を計測することができ,音と振動には互いに重要な情報を含んでいます.本研究では,発生源の観測音(音,振動)を利用した状態推定を行う研究を様々な音を対象に行っています.
私たちは常に音を聞きながら生活をしており,音から様々なことを判断をしている.日々の生活の中で音に含まれる情報を活用するためには,音をクリアに聴きとる必要がある.
例えば,音声認識をするとき,周りがうるさければ受信機は音声を聞き取ることができない.そこで本研究室では,さらに周囲がうるさい工場内の作業指示で音声認識させるため,音声とともに骨導音(骨が振動して発生している音)を利用してノイズキャンセルする方法を提案している.その他,機械から発生した音や振動を観測して,正常に運転しているか判断する方法を考えている.つまり,音に含まれる多くの情報を活用できる形に変える研究を行っている.
道路交通騒音や音声,機械等から発生する音?振動などを情報源とし,発生もとの状態推定を行う研究をしている.
実環境下において,対象とする音の周りには雑音が存在している.対象物の状態を精度よく推定するためには,雑音除去の技術は欠かせない.雑音除去とは,雑音が混入した観測音から対象音を抽出することを意味しており,言い換えると,結果(観測音)から原因(対象音)を探る逆確率の考えとなる.ベイズ定理は逆確率に整合しており,現在多くの分野で利用されている.
本研究室では,直交展開型ベイズ定理を活用し多くの課題研究に取り組んでいる.直交展開型ベイズ定理とは,有効な情報を効率よく取得し,観測音との相関関係を推定式に導入したものである.また,物体から発生した音や振動には状態を表す様々な情報が含まれており,発生源の観測音を利用した状態推定を行う研究をしている.
【研究例】
*折本寿子,生田顯,音環境システムにおける非線形?非ガウス?非定常性を考慮した出力分布予測,電気学会論文誌C,Vol.140No.11pp.1249-1256,2020.
*HisakoOrimoto,Akiraikuta,”NoiseCancellationAlgorithmBasedonAir-andBone-ConductedSpeechSignalsbyConsideringanUnscentedTransformationMethod”,ASTESVol.4,No.2,pp.305-313,2019.
*HisakoOrimoto:StatisticalFaultDiagnosisMetho-dsbyUsingHigher-OrderCorrelationInformationbetweenSoundandVibration,IntelligentInformationManagementVol.8,No.4,2016.
ベイズ推定,信号処理,ノイズキャンセル,機械の異常診断,非線形,非定常,非ガウス