本文
所属:保健福祉学部 保健福祉学科 理学療法学コース 職位:助教 学位:博士(医学)
研究室:三原キャンパス2320号室
E-mail:okoba@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/rokb0831
日常生活動作の中でも「立つ」「歩く」といった移動動作に対して,ヒトの体性感覚情報を賦活させることによって生じる影響について,主に運動学や生理学的観点から研究しています。
体性感覚情報が姿勢制御に与える影響
日常生活動作の中でもリハビリテーションとしてニーズの高い「立ち上がり」や「歩行」といった移動動作について,支援のための補助具や装具が一般的に用いられています。一方,リハビリテーションの目的は「対象者自身の身体機能をどう高めるか」が本質的な意義と考えられます。そのためのアプローチとして,ヒトの体性感覚情報を賦活することによる身体機能の改善に着目し,姿勢制御能力や移動能力向上を図ることで新たなリハビリテーション手法の開発?効果検証を進めています。
「歩行」を例にとると,健康な人は無意識に正常な歩き方でスムーズに歩くことができます。しかし,ケガや病気などが原因で不活動による運動機能低下が生じると,「どのように力を入れどう足を振り出せばよいか分からない」といった状態になることがあります。それに対して,「足のどの部分を最初に着いたらよいのか」「つま先で蹴り出すタイミング」などの感覚的情報をデバイスによって意図的に具体化することで歩行練習に応用させる取り組みをしています。歩行のみならず,様々な動作にこのアプローチを応用して体系化を図り,より効果的なリハビリテーションの開発を目指しています。
我々の研究では,ヒトの感覚器に着目して動作や姿勢にもたらす効果を調査し,リハビリテーションへの応用可能性を検討しています。従来の運動機能が低下した対象者のみならず,地域健常高齢者を対象とした健康増進,スポーツ領域におけるパフォーマンス向上にも寄与する内容にも取り組んでいます。
理学療法士
姿勢制御,体性感覚,知覚と運動,注意,運動学習