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所属:保健福祉学部 保健福祉学科 看護学コース 職位:講師 学位:修士(保健福祉学)
研究室:県立広島大学三原キャンパス3505号室
E-mail:nakagagki@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/kazu188
がんに罹患した人が,がんと共生しながら地域で自分らしい生活を送るための看護援助を研究しています。また,看護基礎教育の学修成果を評価し,学修成果の達成を目指した教育の内容や方法の改善に取り組んでいます。
ストーマを造設した高齢者の生活を支える看護実践モデルの開発,治療を受ける乳がん患者への看護実践,看護技術における動画補助教材の評価,急性期看護実習における学修成果,学内授業における学修成果
手術や外来放射線治療,外来化学療法などを受ける乳がん患者,ストーマを造設した大腸がん患者への看護実践に関する研究を行っています。現在は主に,ストーマを造設した高齢者の在宅療養移行期の新たな生活を組み立てるプロセスを明らかにし,高齢者が在宅療養移行期における新たな生活への適応を促進する看護実践モデルの開発を目的として研究を行っています。このことは,病院と患者の生活の場である地域との連携を考えるうえで新たな知見を示すことができ,今後の地域包括ケアシステムの充足に向けた示唆をもたらすことができると考えています。
2.看護基礎教育
臨地実習等の学修成果やアクティブ?ラーニングの手法である問題解決型学習法(PBL;Project Based Learning)やチーム基盤型学習法(TBL;Team Based Learning)を用いた授業,動画補助教材を活用した看護技術について評価しています。そして,評価した内容を基に,学修成果の達成を目指した授業改善に取り組んでいます。
これまで、がん看護と看護基礎教育に関する研究を主に行ってきました。
がん看護では、乳がんに罹患し外来放射線治療や外来化学療法、集学的治療を受ける患者についての研究を行ってきました。現在は、大腸がんの手術によりストーマを造設した高齢者の退院後の新たな生活を支えるための看護援助について研究しています。この研究の背景には、次のようなことがあります。現在、我が国の高齢者人口は増加し、一人暮らし世帯も増えています。今後は、がん罹患者数の増加に伴い、一人暮らしでストーマを造設する高齢者も増えることが予測されています。それに加えて、高齢者を取り巻く医療環境は、平均在院日数の減少や在宅医療への推進と変化しています。そのため、ストーマの受け入れや自分で管理することができず、退院後に自分らしい生活を送ることが難しくなる高齢者が増えてくることも推察されます。この研究によって、ストーマを造設した高齢者の理解を深め、がんと共生しながら自分らしい生活を送るための看護援助の提供につながると考えています。また、今後の地域包括ケアシステムの充足に向けた示唆を得ることもできると考えています。
看護基礎教育に関する研究では、動画補助教材を活用した看護技術やアクティブ?ラーニングの手法である問題解決型学習法(PBL;Project Based Learning)やチーム基盤型学習法(TBL;Team Based Learning)を用いた授業、臨地実習等の学修成果を評価してきました。そして、評価した内容を基に、授業改善に取り組んでいます。
ストーマを造設した高齢者に対する支援を検討しています。病院や訪問看護ステーション等の医療関係者、また、ストーマ装具を開発している企業の方々とともに、ストーマ造設高齢者の生活を支える継続的かつ多角的な視点での支援について検討したいと思っています。
看護師,介護支援専門員
がん看護,看護基礎教育,乳がん,大腸がん,ストーマ,放射線治療,看護技術,e-learning,動画補助教材