本文
所属:大学教育実践センター(生物資源科学部生命環境学科兼務) 職位:教授 学位:修士(言語教育学)
研究室:県立広島大学庄原キャンパス2403室
E-mail:kawamurak@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/kawamurak
中学校?高等学校に専任教員として15年にわたり勤務した経験を活かし、英語教育史の視点から小?中?高?大の連携に資する基礎的な調査?研究に取り組んでいます。また、戦争の惨禍を繰り返すことのないようにとの願いから、アジア?太平洋戦争のもとで英語教員がどのような言動をとったのかについて調査を進めています。
(1)新制高等学校発足期の入学者選抜における英語の位置付けに関する調査(2)新制高等学校の入学者選抜における学力試験問題のリーダビリティ分析(3)アジア?太平洋戦争下に刊行された雑誌『語学教育』の内容分析
(1)アジア?太平洋戦争終結後の大きな教育改革の中で新制中学校?高等学校は生まれました。その発足期において、高等学校の入学者を選抜する際に試験を行わないことが理想とされていたことはあまり知られていないようです。戦後10年ほどのうちに試験を実施することは当然視されるようになりましたが、選択科目であった英語が取り入れられるまでには長い時間がかかりました。教育の中央集権化が否定されていた時代のことですから、英語が導入されるまでの道のりは自治体ごとに実にさまざまで、今日にいたるまでその全体像は見えてきていません。わたくしは英語教育史全般を研究テーマとしていますが、上記のことがらを踏まえ、新制高等学校発足期の入学者選抜(いわゆる「高校入試」)に英語が導入された経緯を自治体ごとに明らかにするとともに、実施された試験の問題を蒐集しアーカイブを構築することを中心的な課題としています。(2)これまで、明治期から現代にいたるまでの我が国において用いられてきた中等教育用の各種英語教科書について、掲載された英文のリーダビリティを Ozasa-Fukui Year Levelを用いて他の研究者と共同で分析してきました。今後は、その手法を踏まえたうえで新たな指標を用いることにより、新制高等学校の入学者選抜における学力検査に用いられた英文のリーダビリティを分析し、その歴史的変遷を明らかにしていきたいと考えています。(3) Harold E. Palmer(1877-1949)を初代所長として1923年に文部省内に設立された英語教授研究所は、アジア?太平洋戦争下の1942年に語学教育研究所と名称を変更しました。国内外に多くの読者を抱えた所報_The Bulletin_も同じ年に『語学教育』と改題しています。『語学教育』は1972年まで刊行が続けられましたが、現在は特に戦時下に刊行された各号について、その内容を分析的に読み解いています。
わたくしが所属する学部?学科は、外国語教育や英語教育史を専門としようとされる方は受験なさらないことと思います。大学の教員になる前、中学校?高等学校に専任教員として勤務していた経験を活かし、大学での英語の授業を通じて、ことばを学び身につけることの意義や楽しさを伝えていきたいと思っています。
また、英語以外の言語に触れるために開講される「世界の言語と文化」という科目の取りまとめ役を務めるとともに、その中でモンゴル語の講座を運営しています。この授業を通じ、地球上にはさまざまな人々がそれぞれのことばを使って暮らしを営んでいるという事実を正しく理解していただければと思っています。
アジア?太平洋戦争終結後の大きな教育改革の中で新制中学校?高等学校は生まれました。その発足期において、高等学校の入学者を選抜する際に試験を行わないことが理想とされていたことはあまり知られていないようです。戦後10年ほどのうちに試験を実施することは当然視されるようになりましたが、選択科目であった英語が取り入れられるまでには長い時間がかかりました。教育の中央集権化が否定されていた時代のことですから、英語が導入されるまでの道のりは自治体ごとに実にさまざまで,今日にいたるまでその全体像は見えてきていません。
わたくしは英語教育史全般を研究テーマとしていますが、上記のことがらを踏まえ、特に新制高等学校発足期の入学者選抜(いわゆる「高校入試」)に英語が導入された経緯を自治体ごとに明らかにするとともに、実施された試験の問題を蒐集しアーカイブを構築することを中心的な課題としています。
中学校教諭一種免許状 外国語(英語), 高等学校教諭一種免許状 外国語(英語), 通商産業大臣指定情報処理技術者試験 システムアドミニストレータ
言語教育, 外国語教育, 英語教育, 英語教育史, 言語政策史, 教育政策史, リーダビリティ分析, 言語テスト論, 入学者選抜