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所属: 生物資源科学部 生命環境学科 職位: 助教 学位: 博士(工学)
研究室: 県立広島大学 庄原キャンパス 5201号室
E-mail: arima@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容: https://researchmap.jp/aspergillus
カビ?キノコと言われている真菌類は、生活及び自然環境などにおいて、さまざまな役割を果たしております。それらの役割を遺伝子レベルで明らかにするためには道具(tool)などが必要となりますので、その実験実施に向けた道具(tool)作りなどを行っております。
真菌類の簡便?迅速検出法の確立、真菌類の遺伝子導入法などの構築とその利用など、有用微生物の探索とその利用など
食品?飲料産業では、耐熱性真菌などの混入による変敗などの事例が多数あり、その対策として原料や製造環境、製品などの厳密な管理が求められている。その対策の一環として、PCR法を用いた耐熱性真菌の迅速?簡便検出法を確立し、既にその特許が成立している。
清酒醸造や酵素生産などで用いられている麴菌の有する機能を利用し、安定供給の確保が政策的に重要となっている希少金属(セレンやテルルなど)を、実験室レベルで簡易的に回収する方法を開発した。
広義には「Saccharomycesでない酵母」という意味合いで使われるnon-conventional yeast(NCY)は、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeが有していない能力を有している。NCYの一つであるDebaryomyces occidentalisの高度利用に向けて、遺伝子組換えツールの一つとしてその遺伝子導入法を整備した。
このように、真菌類を多角的な観点から捉え、ある現象を解明することやその対策を施すことなどに向けて、主に遺伝子レベルでの研究プラットフォーム、すなわち研究基盤の構築などを図っている。
スマートフォンやPCなどで、皆さんは色々なアプリケーションやソフトウエアを利用していると思われます。このアプリケーションやソフトウエアを動かすためには、様々な仕組みがあることをご存じでしょうか。人間や菌類を含む生物でもほぼ同様で、菌類でのその仕組みを遺伝子のレベルで明らかにするために、まずは、その実験を実施するための道具作りを行っております。その道具が出来た後には、「それが本当に使えるかどうか」、という実証実験を行います。
このような実験を担当した学部学生の多数は、他大学を含む大学院へと進学しているのですが、その主な理由は、「学部での実験だけでは到底十分ではない」、ということを分かっているからなのです。
食品?飲料産業では、耐熱性真菌などの混入による変敗などの事例が多数あり、その対策として原料や製造環境などの厳密な管理が求められている。その対策の一環として、県内企業との共同研究によって、PCR法を用いた耐熱性真菌の迅速?簡便検出法を確立し、既にその特許が成立している。さらに、清酒醸造などで用いられている?菌の有する機能を利用し、安定供給の確保が政策的に重要となっている希少金属(セレンやテルルなど)を、実験室レベルで簡易的に回収する方法を開発した。
このように、菌類を多角的な観点から捉え、ある現象を解明することやその対策を施すことなどに向けて、主に分子レベルでの研究プラットフォームの構築などを図っている。
真菌類、耐熱性真菌、麴菌、キノコ、酵母、有用微生物、研究プラットフォーム、研究基盤、突然変異、形質転換等