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所属: 地域創生学部地域創生学科地域産業コース 職位:教授 学位:博士(経済学)
研究室:県立広島大学広島キャンパス1725研究室
E-mail:adachi@(@の後にを付けて送信ください)
研究内容:https://researchmap.jp/19europe
事例研究の手法を中心として、日本企業の経営管理と、そのために用いられている会計について、実務の実態を研究しています。現実の実務が、「なぜ」「どのように」そのようになされているか、というのが主要な研究関心です。
広島を中心とした中小企業の管理会計
広島県の企業を中心として、中小企業における経営管理と会計の実務実態について研究しています。中小企業では、マンパワーやコストの問題から、大企業のような経営管理や会計を実践することは難しいので、中小企業の実務は企業により様々なのが実態です。とはいえ、会計は企業を取り巻く環境について実態を明らかにし、改善策をうつうえで重要な情報源です。
そこで私は、中小企業、特に小規模事業者に焦点を当てて、こうした企業に必要十分な会計がどのようなものなのかを研究しています。特に、近年の中小企業を取り巻く環境は絶え間なく変化しているので、その中でその時その時の環境に合った事業活動を柔軟に展開し、組織の維持?発展をすすめるうえで、会計がどのように役割を果たしうるかという点に焦点を当てて研究しています。
本学では専門科目の「管理会計論」を担当しています。「会計」というと難解なイメージを持たれる方もおられるようですが、実は管理会計は、企業を良くし、地域経済を良くしていくうえでとても有用なものです。
世の中の多くの企業では、競争に生き残っていくために様々な企業努力を行っています。ただ、その企業努力を続けるためには資金が必要です。そこで、その資金のひとつの元手として、企業は事業を行う中で利益を獲得することを目指します。そこで、より確実に利益を得るためには、利益を計算し、その計算結果に基づいて企業内で行われている様々な仕事のやり方を工夫していかなければなりません。この「工夫」のための社内での利益の計算と報告のやり方を研究する学問分野こそ、私が担当する「管理会計論」です。
会計学は難解なイメージがあるのか、文系の皆さんに回避されがちなのですが、会計は企業の存続にかかわる利益というものを計算し報告するための、とても重要な手段です。そのため会計は「ビジネスの共通言語」とも呼ばれ、企業経営者には欠かすことのできない知識となっています。
私はこれまで、繊維、産業機器、家庭電化製品、建設機械、IT等の業界の企業で調査?研究を行い、論文や著書などを公表してきました。したがって講義では、これらの研究経験から得た管理会計の実務に関するお話なども織り交ぜながら、将来何らかの形でビジネスにかかわって経済の担い手となっていく皆さんに、なるべく分かりやすく管理会計のお話をさせていただきたいと思っています。
私は小規模事業を中心とした中小企業の管理会計を研究しています。これら企業における記帳や会計、原価計算、原価管理等の導入や改善に関することであれば、比較的連携協力ができると思います。最近は、呉市様と共同で、呉市中小企業の事業承継に関する実態調査をさせていただきました。
著作物の一覧については、以下の「論文リスト」「著書」をご覧ください。
管理会計, 原価計算, 原価管理, マネジメント?コントロール, 予算管理, 中小企業, 日本企業