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8月7日(水)に地域創生学部のオープンキャンパスが広島キャンパスで開催されました。本記事では地域産業コース(情報分野)の当日の様子について紹介します。
まず、冨田哲治コース長による地域産業コース情報分野の簡単な紹介のあと、模擬講義(1)では「情報セキュリティ対策の考え方」のタイトルで、佐々木宣介准教授が、情報の安全を守る「情報セキュリティ」に関する内容で、情報セキュリティ対策を実施する際に基準となる「リスクマネジメント」の考え方について簡単に解説しました。
次に地域産業コース情報分野の3年生3名が、昨年度履修した授業科目「情報システム論」で学習した内容やその成果としてデータ活用コンテストに応募し受賞したことなどを紹介しました。
続いて、模擬講義(2)では「ディープラーニングによる声質変換技術とその応用」のタイトルで、陳訓泉講師が、声質変換の基礎からディープラーニングの基本概念、特にディープラーニングモデルの一種であるGAN(Generative Adversarial Networks)の仕組み、そして声質変換への活用について解説しました。また、声質変換技術の応用例として、話者変換、感情変換、構音障がい者音声の訂正なども紹介しました。
コース紹介 模擬講義1
学生による授業紹介 模擬講義2
会場の様子
地域産業コース情報分野の学生が授業や演習で利用する4つの言語(JavaScript、Python、LEGO Mindstorms、Scratch)によるプログラミングを体験しておらいました。以下はそれぞれの授業概要です。
JavaScript体験講座
この講座ではまず、情報分野3年次科目の『グラフィカル?プログラミング』の課題として実際に作成したゲームアプリについて、製作者の4年生にプレゼンしてもらいました。次にこのアプリを各自体験してもらった後で、ソースコードを改変する方法を学び、より難易度を上げたり、下げたりすることにチャレンジしてもらいました。シンプルなゲームながら、これを動かすためのソースコードの多さに驚いたり、コードを変更した後、思った通りの動きになった時の達成感などを感じてもらえたようでした。短い時間でしたが、この講座を通じてアプリ開発とプログラミングの関係を、僅かでも理解してもらえたのではないかと思います。
Python体験講座
Raspberry Piを用いて,Linuxというオペレーティング?システムの操作を学び,Webカメラを使って顔画像を撮影し,それらをPythonを用いて,機械学習や深層学習など複数のライブラリを使用して,画像認識を行いました。AIの画像認識の方法を学びました。
LEGO mindstorms体験講座
LEGO mindstormsを用いたプログラミング体験では、基本的に2人または3人でグループを組み、プログラミング言語のScratchに似た言語でプログラミングを行い実際にロボットを動かしました。始めはロボットにHelloと言わせたり、ロボットが1回転するようプログラムを組みました。その後はボタンによって動作を変えたり、うまく工夫してロボットを30cm動かすプログラムを組みました。その後、各自で自由に命令のブロックを組み合せ、ロボットが意図した動作ができるようプログラムを組みました。受講者は熱心にプログラミングを行い、ロボットに意図した動作をさせるように試行錯誤をしていました。
Scratch体験講座
Scratchはブラウザ上で実行でき、画面上でブロックを組み合わせてプログラムを作成できるため、プログラミング初学者でもすぐにプログラムを作成してみることのできるプログラミング言語です。地域創生学部の学部共通専門科目であり、地域産業コース(情報分野)では必修科目となっている「基礎プログラミング入門」で、この言語を用いてプログラミングの基礎を学習しています。この体験講座では、プログラミングにおける3つの基本処理についてScratchプログラミングで動作を確認したうえで、飛んでいる猫を左右に操作して下から浮かんでくる風船を集めるゲームを作成してみました。完成後は、各自で風船の色やスピード、配点などを変えたり時間制限を設定するなどより面白いゲームへの改良に挑戦しました。自分で作成したプログラムが想定通り動作したときの面白さを体験してもらえたのではないかと思います。
教員による個別相談会では、地域産業コース情報分野の授業内容、定員、男女比、入試対策などに関する質問がありました。学生による個別相談会では、地域産業コース情報分野の3、4年生が入試対策や授業内容、学生生活に関する質問に対して学生の立場からアドバイスをしました。
多くの方にご来場いただき,ありがとうございました。