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主な担当科目 :適応の心理 医療行動科学
研究キーワード:職業性ストレス 障害者の社会参加
趣 味 :小説や漫画などの読書 動画等の視聴
現在,取り組んでいる研究は,(1)福祉専門職の職業性ストレスの発生要因と解消に向けての対策に関する研究,(2)障害のある子ども?成人の社会参加に向けた心理的課題に関する研究,(3)認知症ケアに関する研究,の大きく3つのテーマになります。特に福祉専門職の職業性ストレスの研究に関しては,「仕事の負担」を抑えることの重要性を確認するとともに,業務遂行を支える「仕事の資源(個人内?職場内)」の影響を検討してきました。さらには,業務意欲を引き出す資源を明らかにし,その活用方法を検討したいと考えています。
「適応の心理」という授業では,精神的問題とその社会的影響に焦点をあて,「若者の精神疾患の早期発見」「リカバリー」「不登校」「職業性ストレス」「アルコール依存」「ひきこもり支援」「被害者支援」をいったテーマについて,教員と学生のディスカッション,あるいは学生同士でグループワークを行いながら,理解を深める授業を行っています。心理的には危機的な状況についての要因分析のほか,これらの状況にある人の「適応」のための道筋を履修学生と考える授業を行っています。
主には成人?高齢の方を支える人を対象に,傾聴(Active Listening)の講師などに取り組んでいます。自らの不調に気づき,積極的にケアに取り組む姿勢を社会に啓発することも重要ですが,困難を抱えている人の状況に気づき,ケアにつなぐ周囲の人々の役割も大きいと考えられています。心理的な危機に陥った人の思いをどう受け止め,ケアにつなぐのか,その対応について講話等を行ったりしています。