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【人間福祉学コース2024】教員インタビュー 澤田 千恵

印刷用ページを表示する 2024年10月31日更新

教員インタビュー 澤田 千恵 先生

主な担当科目   :社会学、ジェンダー論

研究キーワード:ジェンダー 服薬経験の語り リカバリー

趣 味      :ペットのお世話係

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Q1 過去に指導した卒業論文のテーマ

  LGBTQIに対する意識調査、ジェンダーレス制服や美容整形に対する意識、大学生にとって推し活が持つ意味などジェンダーやセクシュアリティに関連した人々の意識についての研究を指導する機会が比較的多いです。もう1つには、摂食障害、自傷行為、引きこもりなど若年層のメンタルヘルス問題に関する研究の指導もしています。

Q2  今現在取り組んでいる研究

​ 世界的に向精神薬の長期使用者が増えており、長期服用による副作用リスクが問題になっています。リカバリー志向のアプローチを促進するうえでも、薬の適切で安全な使用が求められています。そこで、精神疾患と診断されて精神科処方薬を長期間服用していた人たちの服用中止プロセスに関する研究を行っています。この研究では、精神科ユーザーの主体的な服用中止が、どのように自律性?主体性の獲得につながっているのかを明らかにすることが目的です。

Q3 社会福祉を目指す高校生や在学生に読んでもらいたい本や映画などのメディアを紹介してください

​ 「オキナワへ行こう」(監督大西暢夫,2018年)、「プリズン?サークル」(監督坂上香,2019年)。1つめの映画は、大阪府にある浅香山病院に長期入院されている人たちが主人公です。入院している人たちが沖縄旅行に行く計画を立て、看護師たちも協力しますが、実現には困難が待ち構えています。2つめの映画は、島根あさひ社会復帰センターの受刑者たちが主人公です。治療共同体プログラムに参加して、自分について率直に語る受刑者の姿が映し出されています。どちらの施設(精神科病院、刑務所)でも、ソーシャルワーカーが働いており、当事者の社会復帰を促進する役割が期待されています。