1月25日に,三原高校の授業「堅志学」に参加している高校生4名が,三原市の栄養士の指導の下で認知症予防メニュー開発のための調理実習を,本学にて行いました。
高校生らが実習にあたって考案したのは,「たこ焼き風お好み焼き」。三原市の名物である蛸と広島名物のお好み焼きを組み合わせた一品です。蛸には,認知症予防に必要といわれている栄養素があり,その身の弾力が脳を動かすための咀嚼する行為を生み出すという点に着目して,高校生らが考えました。
栄養士の指導の下,早速調理に取り掛かったのですが,ひとつ問題が発生します。それは,蛸に弾力がある分,噛む回数は増えるが飲み込みづらく,若者には食べやすくても高齢者の方には食べづらくなる可能性があるということでした。そこで,実際に食べやすいかどうか体験しようということで,急遽,蛸やキャベツなどの食材を大きくざく切りにしたお好み焼きと,咀嚼しやすいようにそれらを細かく切ったお好み焼きの2つを作ることにしました。
試食時には,噛む回数を数え,食材の大きさによって味が変わるかなど,実際にそのメニューを口にした高齢者の方が,その食事を楽しめるかどうかまで想定して記録を取っていました。
高校生にとっては,地域で活動する栄養士の方との交流や,想定外に対応することでの新しい気付きも多くあり,良い学びの場となったようです。