本文
今年度は臨地で実習ができないため,患者さんと直接会話をする機会がありません。そこで,岡山SP研究会にご協力いただき,模擬患者(Simulated Patient,以下SP)とコミュニケーションをとる学修を行いました。SPとは,「ある疾患の患者のもつあらゆる特徴を,可能な限り模倣するよう訓練を受けた健康な人」(岡山SP研究会HPより)です。
7分という短いセッションのなかで,患者さんとどのようにして関係を築けばよいのか,慢性病とともに生きる患者さんを「生活者」として全人的観点で捉え,体験世界を理解するにはどのようにかかわればよいのかについて意識しながらコミュニケーションをとりました。
学生は「話の流れを考えてきていたがその通りにいかなかった」「SPと話すことで自己の課題が見えた」という学びを得ていました。SPからは,「対話をする中で自然に生まれた言葉に救われる思いがした」「一生懸命考えてくれる様子が伝わった」とのコメントを頂きました。