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がん性疼痛のある患者に対する看護実践力を高めるため,学内でシミュレーション学修を行いました。「がん性疼痛のアセスメント」「鎮痛薬の効果と副作用の評価」「がん性疼痛に伴う患者の体験の理解」「疼痛マネジメントに向けた支援」ができることを目標としました。
シミュレーション学修では,現場を再現した環境で課題に対応する「シミュレーション」と,振り返りやディスカッションを通して知識?技術?態度の統合を行う「デブリーフィング」とを繰り返します。患者役に扮した教員に対して,看護師役の学生が真剣に対応し,その後グループメンバーと,患者の状態をどう判断するか,根拠となる知識は何か,次はどうしたらいいか,などについて活発にディスカッションしました。
学生からは,「知識だけで知っていたアセスメントを実際に行うことで理解が深まった」「グループで試行錯誤しながら思考を重ねることができ、症状マネジメントを体感できた」「痛みをもつ患者の不安について肌で感じることができた」などのコメントがありました。