理学療法学科 講義?演習紹介(2) 「運動学実習」
理学療法学科のカリキュラムは,理学療法士養成に必要な授業科目を必修とし,1年次から4年次まで系統立てて学ぶ構成となっています。
今回は専門科目のひとつである「運動学実習」について紹介します。
「運動学実習」は,理学療法学科2年次後期科目で,対面授業とグループ実習で構成されています。
2年次前期で学んだ「運動学」の基礎知識を基にして,ヒトの運動について分析することを実習を通して学びます。
グループ実習では,複数の課題に対してグループに分かれて実験を行います。
あるグループでは,下の写真のような実験を行っていました。
おもりの重量によって,右腕の筋肉の筋活動はどのように変化するでしょうか?
実際に様々な条件で筋活動を測定します。
また別のグループでは,立位での姿勢制御について実験を行っていました。
体験型の義足を使用して,前方へのリーチ距離を測っています。両足で立って行った時よりも難しそうです。
実験結果の解釈について,実験終了後に教員からフィードバックを行います。
学生は,それぞれの実験から得られた結果をもとにデータを解析し,レポートにまとめていきます。
今回の結果を十分に理解するためには運動学だけではなく,解剖学や生理学等の基礎知識も必要です。
これまで学修した内容を復習しながら,今回の結果を運動学的に解釈し,考察を進めていきます。
この運動学実習で学んだことは,これから学修する理学療法の評価学?治療学の基盤となる重要な内容が多く含まれています。