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9月12,13日にオンラインで開催された情報学分野の国際会議15th International Workshop on Informatics (IWIN2021)で,情報学分野(産業コース,情報マネジメント専攻)の研究室に所属する岩本太壱君(修士1年)が,以下の論文で研究成果を発表しました.
Title: A new Interest forwarding method coping with the publisher migration in NDN
Author: Taichi Iwamoto and Tetsuya Shigeyasu
岩本君の発表では,近年,爆発的に増加するコンテンツ配信のためのネットワークトラフィックを削減するための次世代ネットワーク技術として注目を集めているNDN(Named Data Networking)において,今後,増加するであろう,スマホなどのモバイル端末からのコンテンツ生成時にもNDNによるトラフィック削減効果を発揮できるネットワーク制御技術を開発したことや,同技術を導入することで,コンテンツ配信性能が大きく向上することをシミュレーションによって明らかにしたことを報告しました.
岩本君の発表は優れた発表であるとして,発表を行なった国際会議において,Student Awardを受賞しました.
さて,岩本君は,学部時代の成績が優秀であったため,通常,大学入学から6年かかる大学院修士課程の修了までの期間を5年に短縮して修了する「学部?修士5年一貫教育プログラム」に在籍しています.短い時間で修士論文の執筆に取り組むことはとても大変ですが,今回の国際会議の受賞は日頃の岩本君の努力が成果に結びついたものだと考えられ,残り短くなった在学期間ではありますが,よい修士論文が完成することが強く期待されます.