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2024年3月3日(日)にせら文化センターにてシンポジウム「中山間地域の多文化共生の今後」を県立広島大学地域戦略協働プロジェクトの一環として開催しました(主催:県立広島大学多文化共生社会研究センター)。関係者も含め24名の参加がありました。
特定技能の広がり、技能実習制度の見直しが進むなかで、外国籍住人の都市部へ移動する可能性があります。また、家族帯同も増えると子どもの教育も重要な課題になっていきます。そこで外国籍住民も日本籍住民も住みやすい地域を如何に作り出していくかをテーマに基調講演とディスカッションを行いました。
基調講演の講師である広島文教大学の岩下康子さんは、自治体の積極的な関与の必要性と重要性を技能実習制度などの見直しのポイントも踏まえながら実際の事例に基づき話をされました。ディスカッションでは、岩下さんに加え、世羅町に住むベトナム出身のトンティディエンハンさん、卒業論文で多文化共生を研究した県立広島大学の民里美姫さん、保見団地に長年関わる中京大学の渋谷努さん、ベトナム出身の技能実習生に詳しいノートルダム清心女子大学の二階堂裕子さん、竹原市で外国籍市民にアンケートをとった本学の植村広美さんがパネリストとなり、地域の関わり方、外国籍の人々の気持ち、外国籍の子どもへの対応などについて、自身の経験や研究から具体的に話をしました。
なお、このシンポジウムでは、世羅町?人間文化研究機構グローバル地域研究推進事業神戸大学拠点に共催として関わっていただき、多大なご支援を頂戴しました。御礼申し上げます。
【基調講演】 【ディスカッション】
県立広島大学 上水流(かみづる)久彦
Mail:kamizuru@pu-hiroshima.ac.jp Tel:082-251-9534(地域連携センター)