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県立広島大学(学長:森永力,広島市南区)地域創生学部の矢澤利弘教授の研究室では,学生たちが企画?運営する「広島こわい映画祭」を11月25日(金曜日)から27日(日曜日)までの3日間,コジマホールディングス西区民文化センター スタジオ(広島市西区),横川シネマ(広島市西区)ほか広島市横川地区計3会場で開催しました。
この映画祭は矢澤利弘教授(経営学?芸術学)の指導の下,アントレプレナーシップとアートマネジメントを学ぶ教育の一環として行われ,学生たちが資金を出し合って広島こわい映画祭実行委員会を組織し,出品作品を全国から公募しました。短編から中編まで,計100作品が集まり,学生たちが選んだ20作品を上映しました。
「アートとサブカルチャーの街」横川で人間社会の闇に潜む多岐に渡った「こわい」を考える文化を根付かせ,地域を元気にしようとの試みで行われ,2018年12月の第1回映画祭から数えて今回で5回目の開催となりました。今回は開催地である横川地区との連携を強化し,盛況のうちに閉幕しました。
今回の映画祭では会期を従来の1日の開催から3日間に拡大し,従来のコンペティションに加えて,前夜祭と,実行委員が観客の皆さんにお勧めしたい作品をセレクトしてお届けするスクリーニング部門を新設しました。
11月25日(金曜日)には,地元の三篠公民館との共催により,前夜祭としてホラー映画の魅力を語る講演会と映画祭参加者の交流会を実施しました。アットホームな雰囲気の中,参加者たちは熱い映画談義に花を咲かせました。
26日(土曜日)は,広島市西区民文化センターとの共催によって,自主制作映画ファンの拡大などを目的とする映像表現促進事業の一環としてスクリーニング部門入選作の計14本を上映しました。参加された方々にライブ感を味わってもらいたいという想いから,前回の映画祭に引き続き,前衛書道家である藤村満恵さんを迎え,開会式で書道パフォーマンスを行っていただきました。
27日(日曜日)は,横川シネマで「コンペティション」部門入選作の計6作品と招待作品1作品の上映と閉会式を行いました。
スクリーニング部門上映作品(11月26日)
(1)「セルフタイマー」 監督:高上雄太
(2)「手招きさん」 監督:小森裕己
(3)「Simple Life」 監督:カマダトモユキ
(4)「リインシデンス」 監督:村口知巳
(5)「Chained」 監督:坂部敬史
(6)「畢生」 監督:龍健太
(7)「ごめんね」 監督:武田椿
(8)「瞳の声」 監督:小野若菜
(9)「78:22」 監督:加藤悦生
(10)「クチビルのはしっこ」 監督:ワタナベカズキ
(11)「穴※穴」 監督:鬼木幸治
(12)「オンアペット」 監督:東野敦
(13)「八百比丘尼の恋」 監督:三浦賢太郎
(14)「君の僕の詩」 監督:岡本崇
コンペテション部門上映作品(11月27日)
(1)「Neighbor」 監督:Peter Clay
(2)「Wedding Anniversary」 監督:坂部敬史
(3)「有害物質72に関するブリーフィングファイル」 監督:小澤よしき
(4)「再演」 監督:間合建介
(5)「ネイバー 隣の女」 監督:竹中彰
(6)「ストレージマン」 監督:萬野達郎
招待作品 東京神田神保町映画祭「広島こわい映画祭賞」受賞
「ある日、ある女。」 監督:光平哲也
今年は観客の皆さんによる投票で最も人気があった作品に対して閉会式で「最優秀賞」を授与しました。コンペティション部門で上映された作品の中から,「有害物質72に関するブリーフィングファイル」(小澤よしき監督)が選出されました。
小澤よしき監督は本作を「観客巻き込み型ホラー」というジャンルだと説明しています。舞台挨拶で登壇した小澤監督は「映画が好きで,人生で1本ぐらい映画を作ろうと思った。役者も友達をただ集めて,中華料理を奢って出てもらいました」と制作のきっかけについて語りました。
2023年開催予定の次回の映画祭については,近日中に概要を発表する予定です。
主催:広島こわい映画祭実行委員会
共催:三篠公民館(25日),西区民文化センター(26日)
後援:横川商店街連合会
問い合わせ:tyazawa@pu-hiroshima.ac.jp(担当:矢澤)
広島こわい映画祭2022ウェブサイト https://www.hirokowa2022.com/