【地域産業コース経営学分野】「地域課題解決研究」の第１回瀬戸田現地研修を実施しました

　地域産業コース経営学分野３年の新規開講科目「地域課題解決研究」で、10/21(金)に第１回瀬戸田現地研修を実施しました。

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　本研修は、シトラスパーク瀬戸田並びに地域活性化のために設立された（株）せともすに企画?協力をしていただき、シトラスパーク瀬戸田やその周辺をフィールドに、地域課題を実地で学び、解決策を自分事として考えることを目的としています。今年度に３回実施が予定されている現地研修の第1回にあたります。とても実践的な地域課題解決研究のプログラムとなっています。

　※（株）せともすは、（株）マリモホールディングス（代表取締役社長深川真）を代表企業とし、ひろぎんエリアデザイン（株）（代表取締役社長前田昭）及び（株）瀬戸内ブランドコーポレーション（代表取締役社長井坂晋）の3社で構成された企業です

　10/21は、9時50分に現地（シトラスパーク瀬戸田）集合で、現地までの交通手段も自分で調べることが研修の最初の課題でした。当日は、高速バスが大幅遅延するなど様々なトラブルもありましたが、参加学生６名は、何とか現地にたどりつきました。

　はじめに、（株）せともすの淺野様、端様から、今回のシトラスパーク再生の背景や経緯などの説明がありました。次に（株）せともす社員でかんきつ農家の池田様から、レモン?オレンジ栽培の概要、地域農家の現状と現在抱えている課題などについて講義をしていただき、活発な質疑応答もなされました。

　　　　　シトラスパーク瀬戸田正面

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                   説明?講義会場

　次に、淺野様の案内で、グランピング施設やシトラスパーク園内を見学して、現在公園や地域が抱えている課題についての説明も聞きました。学生たちは美しい景色に感動しつつ、難しい地域課題について、たくさんのことを学んでいました。

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　午前中の行事が終了した後、しおまち商店街の食堂まで北回りで移動しましたが、移動中や商店街でも、瀬戸田地域にどのような課題があるか、考えていました。

　昼食後、南回りで再びシトラスパークに戻り、農業体験をしました。今回はレモン農場での芽かき作業体験で、初めに池田様から作業方法についての説明をうけたあと、学生は実際に約2時間、芽かき作業を行いました。最初は慣れなくてレモンの枝を落とすのにも躊躇していましたが、終了の頃までには、かなり慣れました。

　　　　　　　農作業準備完了　

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　　　　　　　作業説明

　　　　　　　　　作業風景　　

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　　　　レモンの木

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　　　　　　　　農作業後集合写真　

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　　　レモン畑全体

なお、午後の農業体験の取組みは、10/22の中国新聞の福山?尾三版でも紹介されました。

　今回の現地研修について、参加学生からは、

?様々な課題?現状を目で見て体感して、何も言うことができない自分に気づきました。ありきたりな解決策では本当の解決にはならないこと、実行するにも課題があることなど、講義だけでは感じることが出来ない地域課題解決の奥の部分まで学ぶことができて、意識を変えることができました。

?100％地域貢献の為だけの事業に資金を投入し続けるわけにはいかない。「地元の人とじっくり信頼関係を築き、地域活性化に協力できる状況を作り上げる。事業主体、地元の人に利益を出しつつ観光客など外の人にお金を落としてもらう。雇用を増やし、人を呼び込む魅力がある製品?サービスを作り出す」という点を作り、それらを結んで線にするまでのプロセスが長く、非常に難しく感じました。

?資金面についてのお話もお聞きし、実感した多くの課題をビジネスと社会貢献の双方に繋げてく難しさを改めて認識しました。農業を若者に繋げる工夫や、通過地点ではなく滞在地点となるような工夫を、今後の現地調査も参考にしながら考えていきたいです。

?レモンの剪定体験では、虫の多さや地面が不安定であるなど、事前には分からないことだらけで、実際に体験してみる大切さを教えられた。レモンを育てる過程の一部を経験させていただいたことで、農家さんや食材にたいしての感謝の気持ちが強くなった。

?今回の調査で実際に一部を体験して、第1次産業（農業）離れが進んでいる理由としては、若年層には同じ作業を繰り返すことによる精神的疲労、高齢者層には同様の部分で体力的な疲労が大きいのではないかと感じた。

などの感想が寄せられ、とても有意義な１日となったようでした。