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生物資源科学部地域資源開発学科は,豊かな自然に囲まれた庄原市の七塚原高原で,持続可能な「農」と「食」について探究しています。
地域資源開発学科の特徴として,1年生は「フィールド科学実習Ⅰ」で,1年間かけて実際に農業を行い,収穫した作物の加工も行ったりと,実践を通じて農業を学ぶことができます。2年生では,「農業生産開発系」「食品分析開発系」「農食マネジメント系」について学ぶ科目が配当されており,より専門的に「農」と「食」を学ぶことができます。今回は「農食マネジメント系」の科目「農業マーケティング論」についてご紹介します。
地域資源開発学科の「農業マーケティング論」は,経営学修士(MBA)の学位が取得できる大学院経営管理研究科(HBMS)の吉川成美教授が担当しています。この授業では,マーケティングに関する基礎を把握し,その上で「食」や「農」の価値変遷,社会環境の変化の要因について,国内外の事例から比較します。また,顧客ニーズに沿った他産業との連携や,フードシステム全般の改革による農業事業戦略の事例をいくつかのフェーズに分けて分析していきます。
授業の様子
欧洲杯外围盘口_欧洲杯滚球平台-投注|官网4年10月27日の授業では,HBMSの修了生(4期生)であり,株式会社ケン?リース 代表取締役の田畑裕生さんが運営するFROM EATSより,プロジェクトリーダーの今田浩之さんをゲストスピーカーとしてお招きしました。
今田さんには,学生が過去の授業で学んだマーケティングのフレームワークを踏まえて,FROM EATSの事業をご紹介いただきました。学んだフレームワークを,FROM EATSの事業に落とし込んだ説明は,学生にとてもわかりやすい内容となりました。また,FROM EATSを通じて「農」と「食」に携わる今田さんの経験を共有いただくことは,学生にとってとても良い刺激になりました。
講義する今田さん
授業の後半では,STP分析のポジショニングマップのフレームワークを活用し,グループワークを行い,発表しました。
発表の様子
最後に,今田さんには学生からの様々な質問に答えていただき,とても充実した授業となりました。
学生が考えたFROM EATSのポジショニングマップ
「農業マーケティング論」は,マーケティングの基礎を学びながら,地域における農業事業の課題を発見し,解決に向けた必要な思考力を鍛えることができます。農業マーケティングの活用による事業計画立案やそれをめぐる議論を通して,持続可能な「農」と「食」,地域資源の活用に向けた事業戦略について思考力を高めることができます。